2024年12月22日( 日 )

苦難乗り越え次のステージへ 西日本国際教育学院卒業式

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学校法人宮田学園 西日本国際教育学院 2023年度

 (学)宮田学園が運営する教育機関である西日本国際教育学院は、3月12日に福岡市立南市民センターで卒業式を行った。同学院は、日本への留学を希望する学生を受け入れ、日本語教育を行うとともに、日本文化や礼儀作法についても指導を行っている。

 今年度に卒業するのは、コロナ禍の影響により母国での待機や入国制限を余儀なくされた世代だ。また、22年の留学生受け入れ停止処分の影響で210名が学院を去ったことなどにより、卒業生は404名となった。最優秀賞は1名、優秀賞は2名、特別賞は1名。皆勤賞を受賞したのは51名だった。

 式辞に立った野田裕美学院長は卒業生の努力と成長を讃え、「困難を乗り越える力は、留学生活のなかで身に着けたものの1つ。新しい環境でも困難が待ち受けているが、卒業生は乗り越える力をもっている。大きく成長していってほしい」と励ましの言葉を送った。

 告辞では宮田智栄理事長が登壇。あらためて留学生受け入れ停止処分に関する謝意を表すとともに、無事に卒業まで学生を支えることができたことを涙ながらに喜んだ。「約束を守るために努力することが信用を得るために大切。信用を得ることで、仲間に恵まれた楽しい生活を送るここができる」と述べ、旅立ちへのメッセージとした。

「旅立ちの日に」を歌う卒業生たち
「旅立ちの日に」を歌う卒業生たち

    日本と同様の形式ながら、何度も歓声や拍手が沸き起こるあたたかな式典となった。さまざまな国から留学し、日本で出会った学生たち。同学院を卒業した学生の多くは、別の学校に進学し新たな場所でさらに学びを深めていく。

【岩本 願】

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