2024年12月23日( 月 )

九電工、平均8.2%の賃金アップ~賞与180万円支給などで妥結

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 (株)九電工(福岡市南区)は25日、労組との労使交渉において、組合員1人あたり平均8.2%の賃金アップ、180万円の賞与支給で妥結したことを明らかにした。また、来年4月の新卒入社社員を対象に初任給を全学歴4万円引き上げることなどについても同様だとしている。

 8.2%の賃金アップは、組合が要求した「賃金改定・改善4%」を上回る回答で、記録のある1989年以降、最高の賃金改善率。180万円の賞与支給については、創立80周年記念祝金を含むもの。組合要求に対し満額回答で、過去最高となる。

 新卒社員の初任給引き上げについては、24年4月と25年4月に全学歴でそれぞれ2万円引き上げる。具体的には24年4月大卒入社では24万円、高卒入社では20万円、25年4月大卒入社26万円では、高卒入社22万円となる。

 「奨学金返還支援制度」も新設する。在学中に日本学生支援機構の奨学金を受けていた24年度の新卒社員(希望者全員)を対象に、月額1万5,000円を上限に最長10年間、最大180万円を助成する。

 このほか、配偶者出産休暇(特別有給休暇)とファミリーサポート休暇(積立年休)についても改定する。

【田中 直輝】

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