2024年11月25日( 月 )

【3/27、要申込】崖っぷちの岸田政権の行方を、元宏池会番記者の鮫島氏が本日語る

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 データ・マックスは本日(27日)、政局講演会『近づく解散総選挙 我々市民はいかに選択するか?』と、政治関係者を対象とした『鮫島浩 × 政治関係者 政局意見交換会』を福岡市内で開催する。

岸田首相対麻生・茂木

 自民党で政治資金パーティの収入の一部が、派閥から議員へ「キックバック」され収支報告書に記載されていなかった問題が昨年12月に発覚したことを端緒として、政局が大混迷にある。安倍派・二階派派閥事務所が東京地検特捜部により家宅捜索され、現職の安倍派所属議員が逮捕される事態へと発展した。

 昨年の被害者救済法の成立で、政治的に終わった話となりつつあった旧統一教会と政界の関係について、岸田文雄首相や解散命令請求を行う立場にある盛山正仁文部科学大臣との接点が写真や動画で次々明らかとなり、保守政治と教団の関係が再びクローズアップされた。支持率低迷のなか、岸田首相は、起死回生の一手として自民党で最も歴史が古い宏池会(岸田派)の解散を宣言し、安倍派や二階派などもこれに続いた。

 これにより、岸田首相を支えてきた麻生太郎自民党副総裁や茂木敏充同幹事長との関係が悪化し、岸田首相は距離を置いていた宏池会前会長・古賀誠氏や菅義偉前首相に接近するなど、党内政局は混迷の度合いを深めている。

 一方、立憲民主党をはじめ野党各党にとっては、自民党派閥による一連の政治資金問題は政権交代への好機になると期待された。本来、与党内の政局に連動して、野党の支持率が伸びるはずだが、そうはなっていない。

二階氏の不出馬表明の真意

 こうしたなか、中央政界では解散総選挙の時期をめぐってさまざまな憶測が飛び交っている。最も有力なのは、国会会期末の6月解散説である。

 講師の鮫島氏は自身のウェブメディア「SAMEJIMA TIMES」で、次のように指摘している。

「自民党の安倍派と二階派の裏金議員らの処分が4月の第1週に決定する方向になった。岸田文雄首相が9月の自民党総裁選を勝ち抜くため、今国会会期末の6月までに安倍派幹部を悪役に仕立てて裏金事件へのけじめをつける『裏金解散』を断行することを念頭に置いた処分案といっていい」
岸田首相が自らの処分案を退け、安倍派幹部たちを自ら聴取へ!安倍派を悪役に仕立てた「裏金解散」断行への強い意思〜4月解散か6月解散か、それとも解散断念か〜緊迫する政局│SAMEJIMA TIMES

 当初、麻生氏や茂木氏は岸田首相も処分する方向で検討していたといわれ、メディアを通じて情報を流した。安倍派と二階派に処分を限定すれば不満が高まることに加え、岸田首相の解散権を縛る狙いもあったようだが、当然、岸田首相は激しく反発し巻き返しに出た。

 処分の動きが本格化した25日午前中、二階俊博元幹事長が自民党本部で次期衆院選への不出馬を表明した。二階氏は第2次安倍政権・菅政権で歴代最長の5年超にわたって幹事長を務めた。派閥の政治資金パーティをめぐる問題でみずからの政治責任を明確にするためとしているが、表向きと違い引退するというのは早計な見方だろう。

 4月28日の3つの衆議院補欠選挙で、二階氏とかねてより近しい小池百合子東京都知事が、東京15区から立候補するとの噂も流れており、和歌山政界についても衆議院への鞍替えを目論む世耕弘成前参院幹事長を封じ込める狙いがあるとみられる。つまり、今後も政界への影響力を残したいと考えているわけだ。

左右対立ではなく上下対立

 しかし、政界の動きは政治家の保身や勢力争いばかりで、最も肝心な国民・市民の暮らしをよくするという視点が抜け落ちている。国政は地方行政にも大きな影響をおよぼすことを忘れてはならない。

 明治維新の胎動が起こった地域の1つである福岡の地で、鮫島氏の講演が行われるのは歴史的に大きな第一歩となるのは間違いない。鮫島氏は朝日新聞政治部において、古賀氏のほか竹中平蔵、菅直人、与謝野馨、町村信孝各氏ら与野党の大物政治家の番記者を長く務めた。

 引退後も福岡政界や「全国道路利用者会議」会長として公共事業に大きな影響を有する古賀氏に深く食い込んだ、鮫島氏ならではの裏話を聴く絶好の機会となる。質疑応答もあるので活発な議論を期待したい。

 昼の部に関しては若干の残席がある。ご関心のある方はぜひお申し込みをいただきたい。

【近藤 将勝】

■SEMIAR INFORAMTION
政局講演会『近づく解散総選挙 我々市民はいかに選択するか?』
講演者:鮫島 浩(元朝日新聞政治記者)

<日時>
3月27日(水) 午後2時~4時
<会場>
アクロス福岡608会議室
(福岡市中央区天神1-1-1)
<定員>
100名(要事前申込)
<参加費>
4,000円

<お申し込み、お問い合わせ先>
メール:hensyu@data-max.co.jp
電 話:092-262-3388(担当:寺村)
[お申し込み時必要な情報]
1,氏名
2,電話番号(連絡先)
3,会社名(任意)
※複数人でお申し込みの場合は、全員の氏名をお知らせください。連絡先は代表者のみで結構です。

<主催>
(株)データ・マックス

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