2024年11月23日( 土 )

福岡県、経営者保証不要の中小企業向け融資制度を創設

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 福岡県は、経営者保証を不要とする中小企業向け融資制度「長期経営安定資金(経営者保証非提供型)」を創設、4月1日から適用を開始する。経済産業省が保証料の上乗せにより経営者保証の提供を不要とする信用保証制度を創設し、15日から申込受付を開始したことを受けたもので、福岡県の新制度はこれを活用した、県独自の新たな融資制度となっている

 保証料率は0.45~2.60%(国の補助適用後)で、融資上限額は8,000万円、融資期間は10年以内(据置1年以内)とし、貸付金利は融資期間5年以内では1.50%、融資期間5年超では運転資金の場合は1.80%、設備資金の場合は1.60%としている。ただし、直近の決算が債務超過、かつ減価償却前当期利益が2期連続赤字の企業は対象とならない。

 経営者保証は、中小企業が銀行などの金融機関から借入を行う際、その企業の経営者が自らを保証人として立て、責任を負うこと。経営破綻し借入金返済ができなくなった場合、経営者が債務を背負い、企業に代わり返済を行う必要がある。このほかに、事業継承が難しくなる、企業成長の阻害要因になるなどの問題点があった。

【田中 直輝】

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