2024年11月25日( 月 )

韓国パク大統領、オバマ氏と首脳会談

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kaidan1 韓国のパク・クネ大統領はアメリカを訪れ、16日、オバマ大統領と首脳会談を行った。首脳会談での主要なテーマは、北朝鮮の核・ミサイル問題への対処などで、両首脳が協力を確認した。

 パク大統領は「北朝鮮の挑発と脅威がある以上、我々の対北朝鮮政策が変わることはない。北朝鮮の挑発には断固として対応するが、対話のドアは常に開き、信頼関係を構築する努力を続ける。韓国とアメリカの両国は北朝鮮の挑発を抑制するため、中国、ロシア、日本を含む国際社会と協力体制を引き続き強化し、予定されている多国間会議を最大限に活用する」と強調した。

 TPP(環太平洋連携協定)に関しては、「すでに高い水準の自由貿易協定を締結している韓米両国はTPPでもパートナーになれるはずだ。TPP交渉が妥結しただけに、両国は参加問題についても緊密に協力することを決めた」と述べた。一方、アメリカ国内では、韓国が過度に中国に接近しているという声も出ているなか、オバマ大統領は、「韓国にとって米韓関係と、中韓関係の両立は可能だ」と述べ、韓国の対中国政策を支持した。

 また任期内の南北統一の可能性を聞いた記者に対して、パク大統領は「統一準備委員会を設置し準備を行っている。南北統一は国際社会の課題でもあり、引き続き、外交努力を続けたい」と応えた。日本の外交筋では、11月上旬に、安倍晋三首相とパク大統領との初の首脳会談が開催されるという情報も報じている。韓国は、年末にかけ、アメリカ、日本、中国など主要国との対話の扉を積極的に開いていく方針に転じている。

【杉本 尚丈】

 

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