2024年11月23日( 土 )

西部ガス、2024年3月期決算は減収減益 来期も減益予想

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 26日、西部ガスホールディングス(株)(本社:福岡市博多区、加藤卓二代表)は2024年3月期の連結決算を発表した。それによると、売上高は2,563億2,800万円(前期比3.8%減)、営業利益は96億7,200万円(同10.5%減)、経常利益は103億7,700万円(同11.8%減)、当期純利益は61億5,500万円(同53.4%減)で、減収減益となった。

 決算要因としては、主たるガス事業において、まず家庭用ガス販売量は前期に比べ2.5%減、業務用ガス販売量は大口顧客の獲得などにより3.3%増、他の事業者への卸供給ガス販売量は11.8%増となり、都市ガス販売量の増加があったものの、原料費調整によるガス料金単価の下方調整などが収益を圧迫して減収となったことなどにより、セグメント利益は前期に比べ15.1%減の52億3,600万円となったことから、減益となった。

 来期(25年3月期)の業績予想については、売上高は2,600億円(前期比1.4%増)、営業利益は75億円(同22.5%減)、経常利益は80億円(同22.9%減)、当期純利益は50億円(同18.8%減)で、微増収だがさらなる減益を見込んでいる。

 同社は、22~24年度を対象とする中期経営計画「Next2024」のもと、エネルギーとくらしの総合サービス企業グループとなることを目指して、中核であるガスエネルギー事業や電力・その他エネルギー事業の競争力強化や不動産事業の拡大、低炭素化に貢献する天然ガスシフトの推進などに取り組んでいる。

【寺村朋輝】

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