台湾の路面電車、営業4日目で脱線事故
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台湾・高雄で10月19日、路面電車・ライトレール(軽軌)が営業開始4日目にして早くも脱線事故を起こした。車内には乗客約40人がいたが、けが人はいないという。高雄市の交通担当者は「ポイントに砂か石が挟まったのが原因の可能性が高い」と発表した。しかし、この発表に対して市民からは「石や砂が挟まったくらいで脱線するのはいかがなものか」「この先、大丈夫なのか」といった不安の声が上がっている。
高雄ライトレールは、スペインのCAFと台湾地場の長鴻営造公司の連合体が建設。当初は2009年の開業を予定していたが、路線変更などの問題が発生し、延期に次ぐ延期で今年の開通にこぎつけた。そして、ようやく10月16日に、籬仔内−凱旋中華間2.2キロでプレ営業した矢先の事故だ。現在、籬仔内−哈瑪星間8.7キロで延伸のための建設が進んでおり、全線開業は来年になる見込みだが、事故の発生で幸先の悪いスタートとなった。
台湾メディア関係者は「けが人が出ていないのは幸いだが、『安全』が最重視されるなか、今回の事故は非常に情けなく、恥ずかしい。高雄のライトレールは地下鉄との接続も考慮されているため、高雄市民の期待も高い。安全性の再アピールが必須課題となるだろう」と話している。
【杉本 尚丈】
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