2024年11月25日( 月 )

セガサミー、シーガイアを米投資会社に譲渡

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 セガサミーホールディングス(株)(東証プライム)は本日、大型リゾート施設「フェニックス・シーガイア・リゾート」(宮崎市)および「シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート」(同)を運営する子会社のフェニックスリゾート(株)を、米投資会社フォートレス・インベストメント・グループの関係会社である夕顔(同)(東京都港区)に譲渡することを発表した。

 セガサミーは所有する全普通株式を夕顔に譲渡する。譲受契約は5月31日の予定。譲渡後もフェニックスが新たに発行する株式を取得し、20%の議決権を保有する予定。

 株式の売却額は非公表。セガサミーは25年3月期連結決算において株式譲渡益約85億円を特別利益として計上する見込み。

 フォートレスは2011 年以降、日本で176棟(約2万7,000室)の宿泊施設を取得しており、地域に根差したホテル事業の経営にも参画しているほか、ホテル事業の中心である(株)マイステイズ・ホテル・マネジメント(東京都港区)は、多数のホテル、レジャー施設の事業改革を成功に導いた実績をもつ。

 セガサミーは12年、当時参入を目指していた統合型リゾート施設の開発・運営に活かすため、大規模施設の運営ノウハウの獲得を目的としてフェニックスリゾートを完全子会社化していた。フェニックスリゾートは23年3月期、24年3月期と子会社化以降で最大の売上高を更新し営業黒字を達成するなど業績を向上させたものの、今後はフォートレス主導で企業価値最大化を目指すこととなる。

【茅野 雅弘】

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