2024年11月23日( 土 )

西鉄、24年3月期は減収と経常利益は減益 国際物流の低迷が響く

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 10日、西日本鉄道(株)(本社:福岡市博多区、林田浩一代表)は2024年3月期の連結決算を発表した。それによると、売上高は4,116億4,900万円(前期比16.8%減)、営業利益は258億7,700万円(同1.0%減)、経常利益は245億3,800万円(同12.1%減)、当期純利益は247億2,300万円(同34.6%増)で、減収と経常利益でも減益となった。

 主な決算要因としては、稼ぎ頭となっていた国際物流事業において、輸送需要の低迷による輸出入取扱高の減少などにより減収となり、セグメント営業収益は1,288億1,800万円(同44.4%減)、セグメント営業利益は45億2,800万円(同73.5%減)となったことが、業績を圧迫した。

 その一方で、その他事業部門は堅調に推移し、とくに不動産業では、営業収益は859億4,500万円(同10.0%増)、営業利益は111億5,800万円(同35.1%増)、また、前期利益が低迷していた分野でも、主力の運輸業の営業収益は777億2,100万円(同7.8%増)、営業利益は37億6,600万円(前期は営業利益7,600万円)、レジャー・サービス業も営業収益は450億4,700万円(同37.7%増)、営業利益は46億3,200万円(前期は営業利益8,400万円)まで利益面が大幅に改善した。

 来期(25年3月期)の業績予想については、売上高は4,511億円(同9.6%増)、営業利益は241億円(同6.9%減)、経常利益は225億円(同8.3%減)、当期純利益は157億円(同36.5%減)で、増収減益を予想している。

【寺村朋輝】

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