現代のメディアに警鐘、あるアナウンサーの挑戦
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(同)hammar’s 代表社員
元FBSアナウンサー
浜崎正樹 氏コロナ禍が長期化するにつれ、
湧き出る疑問1994年にFBSに入社後、約30年間にわたり報道や番組の司会に携わるほか、アナウンス部長などの役職に就き、FBS福岡放送の顔ともいえるほどの活躍ぶりを見せていた浜崎正樹氏は、2023年にFBSを退職した。浜崎氏が長年勤めたテレビ局から身を引いたのは、20年春に全世界を震撼させた「新型コロナウイルス感染症」に対する報道の在り方に疑問をもったためである。
コロナ禍に入り、日本ではワクチンの無料接種が始まった。浜崎氏もワクチン接種を受けたうちの1人であり、この未知のウイルスに打ち勝つためには必要不可欠のことであると信じていた。「2度ワクチン接種を受ければ、このパンデミックが終わる」。そう考え、何も疑うことなくワクチンの有効性を諭す報道を行った。
しかし現実はそううまくはいかない。2度のワクチン接種が終わったかと思えば、3度目の案内が始まった。そのとき、浜崎氏の頭に疑問が浮かび、コロナワクチンに対する著書を読んだりネット検索をしたりするなど、マスコミが報道していない情報を調べて初めて「やってしまった」と思った。政府が発表している情報がすべてではなかった、その裏では、ワクチンを接種したことによって健康被害にあったり死亡に至ったりした者までいたのだ。
この事実を知ったとき、浜崎氏は報道に携わる人間として「両論併記」を行おうと考えた。今まで通り政府によるワクチンの有効性を発信すると同時に、ワクチンの副作用の可能性についても言及するというもので、双方の意見を聞いて判断してもらおうと考えた。しかし、局からはいい反応がもらえず、それならば、と浜崎氏は局を辞め、政府とは反対の「もう1つの真実」に焦点をあてた発信をしていくと決めた。
局を辞めたことで実感する、
周囲の人々の温かさこの決定に際し、多くのFBS社員や社長が引き留めてくれたが、浜崎氏の思いが揺らぐことはなかった。そのようななか、社長は「熊本にハマ(浜崎氏)と同じ考えをもった人がいるから紹介するよ」と言うなど協力してくれた。
今までFBSで培ってきた役職を捨てて、新しいことを始めるとなればもちろん不安が付きまとったが、背中を押してくれたのは妻と4人の息子の存在だった。妻は「なんか最近溜息多かったもんね。父として子どもたちにサラリーマンの成れの果てを見せるぐらいだったら、自分の信念に倣って活き活きとした姿を見せてあげた方がいいよ」。息子たちも浜崎氏の意志に反対することなく、背中を押してくれた。このように局や家族の後押しもあり、浜崎氏は新しい道へ進むに至った。
現在はYouTubeで「ハマちゃんねる」を開設し、コロナウイルスワクチンの後遺症と戦う人々を取材、その切実な思いに焦点をあてた動画の投稿を行っている。「“従う”から“判断”の時代へ」を自ら体現した浜崎氏。新型コロナウイルス感染拡大から丸4年が経った今でも、その惨劇を風化させぬよう、ワクチン被害者にスポットをあて、「なんぼかイイ世の中に」をモットーに奔走している。
<プロフィール>
浜崎正樹(はまざき・まさき)
法政大学卒業後、1994年にFBS入社。「ハマちゃん」の愛称で親しまれており、「ナイトシャッフル」や「ズームイン!!朝!」、スポーツ中継など多岐にわたる番組で司会やニュースキャスター、コメンテーターを務めた。2023年1月にFBSを退社、(同)hammar’sを設立した。【立野夏海】
法人名
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