2024年12月05日( 木 )

開発進む桜坂3丁目大型マンション~解体は三井住友、建築は未定?

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

kanban 桜坂3丁目、城南線沿いで大型マンションの開発が進んでいる。建物名は「ザ・パークハウス 桜坂サンリヤン」(地上18階、地下5階、総戸数322戸)。九電の「桜坂研修所」、「城南クラブ」跡地で、三菱地所レジデンス(株)と西日本鉄道(株)が事業主・売り主。設計・施工は、横浜市の大型マンションが傾いた問題で、施工主であった三井住友建設(株)である。

 歩行者、交通量も多い同地区。建設現場前で立ち止まり、大型クレーン、切り崩された斜面を見上げる歩行者も目立つが、そのほかに「三井住友建設」の看板前で足を止める歩行者が確認できた。これだけ報道で騒がれれば、無理もない。旭化成建材(株)と旭化成(株)が会見を開いた後に、三井住友建設の杭発注ミスが発覚。ゼネコンである三井住友建設の責任も問われている。

工事の様子<

工事の様子

 そのような報道が流れるなか、10月26日、同物件の公式サイトが開設された。目を引くのは同サイトの物件概要の中身である。施工会社の部分が「未定」となっている。今年6月12日に福岡市より許可を得て、設置に至った開発行為許可標識には三井住友建設が工事施工者、設計者であるとの記載がある。

 この不一致はなぜなのか。同物件の販売準備室によると、「現在進んでいる解体工事は三井住友建設さんが手がけています。しかし、建築工事に関しては、最終的な書面による契約に至っていないため、未定と記載しています」との回答を得た。施工者変更の可能性を尋ねると「当然、建築工事も三井さんにお願いすることになりますが、最終決定までもうしばらく時間がかかると思います」とコメント。この件に関し、三井住友建設九州支店も「公式サイトの運営は事業主側のもの。弊社が関与するものではないので、コメントできない」としている。

 「施工が三井住友建設であれば、販売に影響が出る」と売主が考えても不自然ではない。はたして、施工会社の変更はありえるのだろうか。

マンション建設地<

マンション建設地

【東城 洋平】

▼関連リンク
・ザ・パークハウス 桜坂サンリヤン

建設情報サイトはこちら>>
建設情報サイトでは建設業界に関する情報を一括閲覧できるようにしております。

 

関連記事