開発進む桜坂3丁目大型マンション~解体は三井住友、建築は未定?
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桜坂3丁目、城南線沿いで大型マンションの開発が進んでいる。建物名は「ザ・パークハウス 桜坂サンリヤン」(地上18階、地下5階、総戸数322戸)。九電の「桜坂研修所」、「城南クラブ」跡地で、三菱地所レジデンス(株)と西日本鉄道(株)が事業主・売り主。設計・施工は、横浜市の大型マンションが傾いた問題で、施工主であった三井住友建設(株)である。
歩行者、交通量も多い同地区。建設現場前で立ち止まり、大型クレーン、切り崩された斜面を見上げる歩行者も目立つが、そのほかに「三井住友建設」の看板前で足を止める歩行者が確認できた。これだけ報道で騒がれれば、無理もない。旭化成建材(株)と旭化成(株)が会見を開いた後に、三井住友建設の杭発注ミスが発覚。ゼネコンである三井住友建設の責任も問われている。
そのような報道が流れるなか、10月26日、同物件の公式サイトが開設された。目を引くのは同サイトの物件概要の中身である。施工会社の部分が「未定」となっている。今年6月12日に福岡市より許可を得て、設置に至った開発行為許可標識には三井住友建設が工事施工者、設計者であるとの記載がある。
この不一致はなぜなのか。同物件の販売準備室によると、「現在進んでいる解体工事は三井住友建設さんが手がけています。しかし、建築工事に関しては、最終的な書面による契約に至っていないため、未定と記載しています」との回答を得た。施工者変更の可能性を尋ねると「当然、建築工事も三井さんにお願いすることになりますが、最終決定までもうしばらく時間がかかると思います」とコメント。この件に関し、三井住友建設九州支店も「公式サイトの運営は事業主側のもの。弊社が関与するものではないので、コメントできない」としている。
「施工が三井住友建設であれば、販売に影響が出る」と売主が考えても不自然ではない。はたして、施工会社の変更はありえるのだろうか。
【東城 洋平】
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