【倒産】（株）エムケー企画（旧・（株）益正グループ）（福岡）　飲食店経営

特別清算開始決定
負債総額　約8億円

　同社は7月8日、福岡地裁より特別清算開始決定を受けた。申請代理人は矢部聖子弁護士（森・濱田松本法律事務所福岡オフィス、福岡市中央区天神1-10-20、電話：092-739-8140）ほか2名。負債総額は約8億円。

　同社は1993年創業、96年4月に設立された飲食店経営業者。居酒屋「益正」や「益正食堂」、野菜を主役にしたダイニングバー「VEGE STYLE DINING 在。」、創作梅料理の「梅草」など多岐にわたる店舗を展開。ピーク時には30数店舗を運営しており、2004年3月期には31億5,470万円の売上高を計上していた。

　その後、主力の居酒屋業態は大手の進出や同業他社との競合激化により業態の一部をカレー専門店や中華料理店などに変更。18年11月には佐賀県みやき町にミールキットを製造する新工場を建設。経営の効率化を図っていた。

　しかし、20年以降はコロナ禍の影響で業績が急速に悪化し、債務超過に転落。その後も業績は改善せず。22年3月期の売上高は3億8,600万円まで減少し最終赤字を計上。事業継続が困難になったことから、23年7月6日、（株）ヨネザワとグループ会社が出資し、新会社（株）益正グループを設立した。全事業を譲渡し、旧・益正グループは同7月31日に現商号へと変更。24年3月31日開催の株主総会の決議により解散していた。

　なお、店舗は新会社により運営を継続している。