石破元自民党幹事長・選択的夫婦別姓導入に前向きな発言
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9月に行われる自民党総裁選に向けて、水面下で候補者擁立の動きが進んでいるが、立候補が有力視されている石破茂・元幹事長が7月29日放送のBS-TBSの番組で、選択的夫婦別姓(氏)制度について「やらない理由がよく分からない」と述べ、別姓制度を導入すべきとの考えを示した。
選択的夫婦別姓をめぐっては、1996年に法制審議会(法務大臣の諮問機関)が選択的夫婦別姓の導入についての答申を出して以降、長年、野党や女性団体が中心となって導入を求めてきた。
しかし、自民党保守派を中心に「家族制度の崩壊につながる」といった反対論が根強く、旧民主党政権時代も、導入の議論があったが、民主党保守派や連立を組んでいた国民新党からの反対もあり、進まなかった。なかでも安倍晋三元首相が別姓反対派として知られており、事実上、自民党内での論議は止まっていた。
近年、ジェンダー平等政策が定着してきたことにともない、選択的夫婦別姓をめぐる世論の風向きも変わってきた。6月、経団連(日本経済団体連合会)は、政府に対して制度導入に必要な民法改正を早期に行うよう求める提言書を提出するなど別姓導入の機運が高まりつつある。
石破氏の発言は、こうした動きをとらえたものとみられるが、石破氏は国民人気が高い反面、自民党内では「後ろから鉄砲を撃つ」などと言われ、支持が広がっていない現実もある。
石破氏は菅義偉元首相や武田良太元総務大臣などとの会食を行うなど、局面の打開に向けて動いており、今回の発言が支持の拡大にどう影響を与えるかが注目される。
【近藤将勝】
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