2024年08月05日( 月 )

中洲大洋跡地に野村不動産のH¹O

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ
法人情報へ
解体工事が進む中洲大洋
解体工事が進む中洲大洋

 解体工事が進められている福岡・中洲の大洋映画劇場(以下、中洲大洋)跡で、野村不動産(株)が「(仮称)「H¹O (エイチワンオー)天神中洲」を計画している。

 掲げられた標識には、建築物の用途として、オフィス、飲食店、映画館と記載されているが、あくまで現時点での予定にすぎず、不確定な部分も少なくない。それでも映画館の復活にはやはり期待したいところだ。

 中洲大洋は目を引くアーチ状の外観に、1階に入るクリームソーダや国産牛テールカレーが人気のキネマカフェの存在も相まって、昭和レトロな映画館として、また、地域のランドマークとして、多くの映画ファンや地域住民に親しまれていた。なお、中洲大洋は2023年度の福岡市都市景観賞・特別賞にも選定されている。

 そんな中洲大洋は施設の老朽化などを鑑み、今年3月末に閉館。かつて中洲エリアでは博多日活劇場やピカデリーなど、20館近い映画館が営業していたが、中洲大洋の閉館によって、同エリアから映画館は完全に姿を消すことになった。

 H¹O天神中洲は、S造地上10階・地下1階建で、設計を(株)熊谷組が手がける。着工は12月頃の予定。果たして中洲に映画館は帰ってくるのか、動向が注目される。

【代源太朗】

関連記事