【読者投稿】『暗殺』書評、安倍元首相暗殺をめぐる取材
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柴田哲孝氏の新刊『暗殺』(幻冬舎)が大好評だ。2022年7月8日に暗殺された安倍晋三元首相を対象にした小説であり、話題になるのは当然といえる。以下に読者から寄せられた書評を紹介する。
100点満点中95点
驚いた!安倍氏が暗殺されてまだ2年しか経過していないのに、これだけ緻密に調べ上げたことに舌を巻く。自身で裏取りを行ったのなら95点を付けられると評したい。私は「銃器を空気銃と見立てていたが、厳密にいえば、この部類の銃であり、間違っていなかった。ただ弾丸が溶けてなくなることは初めて知った」。ちなみに私は一時、安倍家と縁が深い関係にあった。
世界平和統一家庭連合を復活させた張本人
「民族に誇りをもとう」が口癖だった安倍氏は、統一教会にとっては、一時期失っていた勢いを取り戻させてくれた“恩人”といってよい。この統一教会は「日本の大切な婦人たちを韓国に連れて行き、朝鮮半島人と集団見合いをさせて、結婚させる」とか、「山上徹也の親から金をゆすって半島に送金させる」など、非道なことを繰り返してきた。「誇るべき日本民族」が痛めつけられているのに、安倍氏は心の痛みを欠片ほども感じなかったようだ。こうした感覚は奇妙なものに思える。
アメリカへの空手形が命とり
安倍氏は「日本の年金積立などの資金運用をアメリカファンドに回せ」と(アメリカに)詰められており、大きく衝突していたという。この横暴なアメリカからの命令を毅然とした態度で拒否したことだけは褒めたい。勇気ある行動である。
ところが局面が変わり、安倍氏はアメリカに行く度に「武器はいくらでも買います」と大見得を切っていた。しかし、一向に実行しない安倍氏に痺れを切らしたアメリカ政府はCIAの要人を日本へ派遣した。「Mr. 晋三!いつまでにトマホークを発注して代金を払うのか?」と詰め寄られた。
20年8月のある日、安倍氏は慶応大学病院を抜け出して横田基地へ直行。CIAの極東担当最高責任者だという要人と面談した。その際に答えに窮した安倍氏は首相辞任を決意した。ここまでは私の集めてきた情報からの見立てである。
3年間、静かにしておけば良かったのに!
「晋三さん!3年間は表に出ない方が賢明ですよ」という警告は伝えた。政治家にはこのように静寂さを保つ必要があることを、完全に無視したことが命取りになった。表に出るケースの大半は統一教会の広告塔として演説することであった。そのために山上から睨まれたのである。賢明な人々はご承知の通り、山上は陽動役であったのだ。「3年辛抱しておれば3回目の首相ポストを握れる可能性はあった」と断じることができる。
情報垂れ流しの恩恵をうけた作品か?
この「暗殺」を読破して、自衛隊、警察・公安の一部がアメリカの手先になり下がっていることを学んだ。「ただ、今の右翼のなかに天皇陛下や日本民族のために命をかけられる大物はいない」と断言できる。
冒頭で100点満点中95点と採点した。重要な点はここからである。「柴田氏が本当に一から自らの情報収集力でこの小説を完成させたのか?」という疑念である。私は「大枠では情報の提供を受けたのではないか」という疑問を抱いた。自力の作品であれば率直に100点満点を付けられる。いずれにせよ、柴田氏が続編を近々発刊できるのであれば、こうした疑問は解消できるであろう。
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