2024年12月23日( 月 )

結局は九電工さま

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 ゼネコンAの専務が深刻な悩みを抱えている。

 来年3月までに竣工する22億円の物件があり、専務は「この現場を遅らせたら信用問題になる」と覚悟して段取りを行った。この専務は、とても下請を大切にしてきており、彼らから非常に尊敬の念を抱かれている人物である。しかし、今回はこれまでのご縁だけでは仕事の発注はできない。なぜなら施工力が最も問われる現場だからである。そこで来年3月までに仕上げられる施工力を持つ業者を最優先したという。

 たとえば電気工事関係は3億5,000万円に達する。今まで付き合いのある複数の業者に仕事の打診をしてみたところ、みな食指が動いたようだが、「とても工期内に終えることはできません。期待にそえなくてすみません」と一様に詫びの言葉を入れてきたという。

 こうなれば九電工さまにすがるしかない。すると打ち合わせ2回で解決した。「さすが九電工さんだ!ケタ違いの施工力をもっておられる。安心して任せられる」と、この専務はうなるだけである。

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