2024年10月11日( 金 )

住設・建材の商社から総合住生活関連グループへ

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FFFホールディングス(株)

FFFホールディングス(株) 中村克久代表
中村克久代表

住宅会社2社を傘下に

 FFF(スリーエフ)ホールディングス(株)は、水回りを中心とした住宅向け設備機器などを取り扱う商社で中核事業会社の(株)冨治商会などを統括する持株会社。創業から70年以上の歴史を有し、九州一円に供給網を張りめぐらせ商品を提供することで、人々の豊かな暮らしの実現に貢献している。

 住宅産業は今、大きな転換期の時代を迎えている。少子高齢化社会が進行するなかで、住まいのニーズが減少している。同社ではTOTO水彩プラザふじ(株)がリフォーム事業を担い変化に対応してきたが、近年さらに積極的な対応策に打って出ている。冨治商会、TOTO水彩プラザふじ、管工事機材関連の(株)姉川商会と大牟田バルブ(株)の4社に加え、2021年と22年に住まいづくりを行う(株)子育ての家、(株)友建設をそれぞれ新たに傘下に迎え入れ6社体制に移行。住宅の供給まで行う総合住生活グループへの転換を図っている。

 「2社のM&Aは九州一円に取引先がある当社のバックグラウンドに魅力を感じていただき実現したもので、現在は経営システム統合のための調整を進めているところです。2社では営業範囲拡大の動きが見られます」と、FFFの中村克久代表取締役CEOは話す。

 このほか、スイス製高性能全館空調システムの輸入代理契約を締結。日本ではZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)など省エネ性と快適性を兼ね備えた住宅の普及が本格化しており、同システムは換気・暖房・冷房・除湿・空気清浄を1台でまかなえるものであることから、同業他社との差別化につながりそうだ。

取引先との共存共栄も

 企業活動はマンパワーに依るところが大きい。同社では「人材戦略本部」を立ち上げ採用や育成に努めてきたことで、とくに女性活躍の分野で成果が見られるようになったという。

 「今後は、住設機器の販売先や協力会社の人材育成にも関わるなど関係を強化していきたい」と中村代表。社名にあるFFFは「Forever Fuji Family」を意味する。今後も自社はもちろん、取引先などとの共存共栄を含めた家族的な風土も大切にし、社会に貢献し続ける構えだ。


<COMPANY INFORMATION>
代 表:中村克久
所在地:福岡市中央区赤坂1-2-7
    f-style KEYAKI 2F
設 立:1951年11月
資本金:9,200万円
TEL:092-712-0113
URL:https://www.fff-hd.co.jp

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