トランプ氏勝利後にビットコインが続伸(後)
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日韓ビジネスコンサルタント
劉明鎬 氏ビットコインのこれから
08年に世界金融危機が発生し、現在の金融システムに対する不満から09年1月にビットコインが誕生した。その後、Satoshi Nakamotoなる人物がソフトフェアの会社に、最初の送金を行い、それに成功したことがビットコイン(BTC)の始まりである。
ビットコインが誕生した際の価格はゼロだったが、15年が経過した現在では9万ドルを上回っている。このような成長を遂げた資産が他にあるだろうか。ビットコインは消えるどころか、今後ビジネスとしても、投資先としても受け入れが増加するだろう。また、マイクロストラテジー社のようにビットコインに投資をする企業が増えていくだろう。実際、マイクロソフトも同様のことを議論し始めている。
基軸通貨であるドルの覇権が揺らいでいるなか、ビットコインの基盤は、ますます強固になるだろう。金融機関も仮想通貨関連事業への参入が進むことで、仮想通貨カストディサービスの展開や投資信託、ETFの組成が容易になり、幅広い投資家による仮想通貨市場への参入が進むものと思われる。
韓国は流れに乗り遅れるのか
海外市場では、機関投資家による仮想通貨市場への参加が活発である。一方、韓国では仮想通貨に厳しい規制が課せられており、法人の仮想通貨への投資はもちろん、現物ETFへの投資も禁止されている。その結果、韓国最大手の取引所であるアップビットの場合、昨年12月の月間取引高は918億ドルであったが、今年10月の取引高は483億ドルで、47.4%も減少している。また、世界市場シェアも9.8%から5.5%に落ちている。預託金の規模も、今年の第1四半期は6兆3,222億ウォンであったが、第3四半期には半分の3兆2,500億ウォンに減少しており、規制を避けて資金が海外市場に移っているといえる。
韓国の金融当局によると、年間100兆ウォン規模の仮想通貨が海外に流れているという。取引所ビジネスは将来とても有望なビジネスで、株式市場よりも大きな成長が期待される。そのような状況下、韓国政府は時代に逆行する政策を進めている。ところが、例外的に韓国の取引所でとても人気を博しているコインがある。それは「ドージコイン」で、1日の取引高が9兆ウォンを上回り、市場関係者を驚かせている。
(了)
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