福岡・大川市議会 旧市長派市議の抵抗で副市長人事など否決
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福岡県大川市議会の12月定例会(2日開会)で、副市長に元市税務課長・本村和也氏、教育長に元県立大川樟風高校長・西嶋賢児氏を充てる人事案をいずれも賛成少数で不同意とした。
森寿貴氏(総務省に復帰)など副市長2人と教育長は、前市長の退任で10月22日に辞任。副市長と教育長は空席となっていた。議長を除く12人で採決を行い、人事案はいずれも賛成4、反対8で不同意となった。
教育長人事に反対した市議の理由は「義務教育と県立高校の教育方針の違い」であったが、これまでも県立高校長出身者が、近隣の柳川市やみやま市、筑後市などで教育長に就任したケースはある。
江藤氏は10月9日、ネット報道番組「ABEMA Prime」に出演し、「今は10対4(実際は議長を除いて8対4)で、あと3人ぐらいこちらに引き抜けばなんとかなる。そんなに心配はしていない」と語っていたが、人事提案に対し、前市長を支援した議員が反対しており、事あるごとに反対されれば市長の政策は停滞する。議会対策が急務となるだろう。
前市長・倉重良一氏は、鳩山二郎衆議院議員や秋田章二福岡県議会議員(いずれも自民党)、公明党、農政連などの組織団体の支援を受けたが、保守分裂となり、3選におよばなかった。
江藤氏を支援した龍誠一大川市議会議員は、データ・マックスの取材に対し「大川市議会は、特定の議員が議会に強い影響を与えてきたが、市長も代わり、議会も変わらなくてはならない」と語った。
【近藤将勝】
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