福岡の忘年会文化、健康課題とともに明らかに キューサイが調査
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キューサイ(株)(本社:福岡市中央区、佐伯澄代表)は、全国の20~79歳を対象に「忘年会シーズンにおける健康課題と飲食実態」の調査を実施した。結果は、福岡特有の「飲み会文化」とそれにともなう健康課題が浮き彫りとなった。
福岡の忘年会文化と飲食習慣
調査によると、福岡では忘年会後に「もう一軒」を選ぶ割合が高いことが判明。2次会以上の参加率は35.4%で、全国平均を7.8%上回った。とくに30代では参加率が49.9%と、約半数が「もう一軒」を選択しており、次いで40代の41.7%が続いた。
また、1回の忘年会での飲酒量も全国平均を大きく上回り、3合以上飲む人の割合は57.9%(全国比+10.5%)。全年代で3合以上が50%を超えており、「お酒を楽しむ文化」が根付いていることが示唆された。
飲み会後の「〆の食事」についても、福岡の特徴が表れた。福岡では「〆にラーメンを選ぶ」と回答した割合が63.6%と、全国平均を10.7%上回る結果となった。さらに、うどんを選ぶ割合も45.5%(全国比+16.1%)と高く、地域特有の食文化が忘年会の最後にも反映されている。
健康課題への懸念と対策の不足
一方で、忘年会シーズンにおける健康課題も大きな懸念材料となっている。調査では67.7%が「健康が気になる」と回答。とくに30~40代の働き世代では、それぞれ71.7%、75.3%が不安を感じており、年末特有の多忙さが健康面での課題を浮き彫りにしている。
健康課題として最も多く挙げられたのは「運動不足」(48.5%)、次いで「免疫の低下」(38.5%)、「睡眠不足」(37.0%)が続いた。しかし、これらに対し具体的な対策を講じている人は25.2%にとどまっており、健康意識の高まりに対して実行がともなわない現状が明らかとなった。
【寺村朋輝】
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