2024年12月18日( 水 )

ソフトバンク代表・孫正義氏、資金力日本一

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 おそらく日本企業のオーナーで、自身の一存で最も多くの資金を調達できるのはソフトバンクの孫正義氏であろう。孫氏は次期アメリカ大統領・トランプ氏と再会して「アメリカ国内に15兆円投資する」と約束した。巷では「投資額は30兆円にまで膨れあがる」ともささやかれている。アメリカで事業を開始した孫氏にとって、アメリカはビジネスにおける故郷である。

 アメリカのIR(統合型リゾート)のトップは1988年設立の「ラスベガス・サンズ」である。サンズの創業者はシェルドン・アデルソン氏(故人)で、現在は未亡人が事業を取り仕切っている。95年に孫氏はアデルソン氏と企業チェンジ(売り買い)を行った。これをきっかけに、サンズは業界トップへのスタートダッシュをかけたのである。

 周知の通り、トランプ氏の1回目の大統領選挙の際、アデルソン氏は選挙資金170億円(190億円ともいわれる)を拠出した。今回の選挙においても未亡人が同額の資金援助を行ったと言われる。孫氏はこのような貴重な人脈を巧妙に活用してトランプ氏の懐に入り込んだ。日本にこれほどすごい策を練ることができるオーナー経営者はほかにいない。思わずため息がでる。

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