第二次トランプ政権で世界はどのように変わるのか(2)
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鹿児島大学名誉教授
ISF独立言論フォーラム編集長
木村朗NetIB-NEWSでは、ISF独立言論フォーラムのISF通信を掲載している。
今回のISF通信では、1月20日に正式発足するトランプ政権がどのようにアメリカと世界を変えようとしているのかを検討している。2.第二次トランプ政権で予想される
主要な内外政策について共和党の2024年の政策綱領で示された、速やかに達成する20の約束と10の政策方針 は、下記の通りである(ジェトロ「ビジネス短信」添付資料)
☆「速やかに達成する20の約束」
1. 国境を封鎖し、移民の侵入を阻止する。
2. 米国史上最大の強制送還作戦を実行する。
3. インフレを終わらせ、米国に再び手ごろな価格をもたらす。
4. 米国を世界有数のエネルギー生産国にする。
5. アウトソーシングをやめ、米国を製造大国にする。
6. 労働者に大幅な減税を実施し、チップには課税しない。
7. 憲法、権利章典、そして言論の自由、信教の自由、武器を所持する権利を含む基本的自由を守る。
8. 第3次世界大戦を阻止し、欧州と中東の平和を回復し、我が国全土を覆う巨大な米国製アイアンドーム・ミサイル防衛シールドを構築する。
9. 米国民に対する政府の兵器化を終わらせる。
10. 移民犯罪の蔓延を阻止し、外国の麻薬カルテルを解体し、ギャングの暴力を止め、凶悪犯罪者を監禁する。
11. 首都ワシントンを含む都市を再建し、安全で清潔な美しい都市を取り戻す。
12. 軍隊を強化・現代化し、疑問の余地なく世界最強の軍隊にする。
13. 米ドルを世界の基軸通貨として維持する。
14. 定年年齢の変更を含め、社会保障とメディケア(高齢者・障がい者向け公的医療保険)を削減することなく守り抜く。
15. 電気自動車(EV)の義務化を中止し、高コストで負担の大きい規制を削減する。
16. 批判的人種論、急進的ジェンダー・イデオロギー、そのほか不適切な人種的、性的、政治的内容を子どもたちに押し付ける学校への連邦政府からの資金援助を打ち切る。
17. 女性スポーツから男性を締め出す。
18. ハマス過激派を国外追放し、大学キャンパスを再び安全で愛国的なものにする。
19. 同日投票、有権者の身分証明、紙の投票用紙、市民権の証明など、選挙の安全を確保する。
20. 新しく、過去最高レベルの成功をもたらし、国を1つにする。☆「10の政策方針」
1. インフレを打破し、すべての物価を速やかに引き下げる。
2. 国境を封鎖し、移民の侵入を阻止する。
3. 歴史上最大の経済を構築する。
4. アメリカンドリームを取り戻し、家族、若者、そしてすべての人にとって、再び手の届くものにする。
5. 米国の労働者と農民を不公正貿易から守る。
6. 高齢者を守る。
7. 若者のためのすばらしい仕事と生活につながる、優れた幼稚園から高校(K-12)を育成する。
8. 政府に良識をもたらし、米国文明の柱を刷新する。
9. 人民の、人民による、人民のための政治。
10. 力による平和への回帰。(つづく)
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