2024年12月22日( 日 )

高齢者脅かす温熱治療器の訪販~(株)正夢に行政処分

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

11月24日、中国経済産業局は、家庭用温熱治療器および、低周波・電気マッサージ組合せ家庭用医療機器の訪問販売を行っていた(株)正夢(せいむ)(本社:福岡県久留米市、江村雄人代表)に対し、特定商取引法第8条第1項の規定に基づき2015年11月25日から16年5月24日までの6カ月間、訪問販売に関する業務の一部(新規勧誘、申込受付および契約締結)を停止するように命じた。また、岡山県、広島県においても11月24日付けで6カ月の業務停止命令を行っている。

 同社は、福岡県以外にも岡山県、広島県、大分県に営業所をもち、温熱治療器『びわ温究」や低周波・電気マッサージ機器『極楽仙人Ⅱ』の訪問販売を行っていた。中国経済産業局によると、同社の営業員は、高齢の消費者宅に訪問した際、売買契約の終結についての勧誘である旨を明らかにしない勧誘目的等不明示や「血管が詰まって将来、足を切らなければいけなくなります」「足が青くなっています。腐ってきていますよ」などと、消費者の恐怖を煽るかのような不実告知を度々繰り返していたという。また、クーリング・オフ期間内に解約を申し出た消費者に対して、クーリング・オフをさせないようしつこく説得するなどの迷惑勧誘・迷惑解除妨害などを繰り返していた。

 消費生活センターには、2012年年度以降、同社に対する相談が全国で約100件寄せられていたという。

 

関連記事