福岡・豊前市長選、元県議の西元氏が現職・後藤氏を破る

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 任期満了にともなう福岡県・豊前市長選挙は23日投開票され、無所属で元県議の西元健氏(自民・公明・立憲推薦)が、無所属で現職の後藤元秀氏を破り、初当選した。西元氏7,841票、後藤氏5,034票と西元氏が後藤氏を大きく上回った。

 同市の人口は現在約2万3,000人。当日有権者数は、1万9,527人。投票率は66.45%(前回70.83%)だった。

 今回の市長選では3期12年の後藤市政への評価が問われた。西元氏は、武田良太元総務大臣の秘書を経て、福岡県議会議員(豊前市・築上郡選挙区)を4期目在任途中で辞職し立候補した。与野党や県農政連支部、市職員労働組合など幅広い支援を受け、選挙戦では、企業誘致や子育て支援の充実などを訴えた。

 武田元総務相の秘書を務めたことから、筑豊・京築地域における麻生太郎氏との代理戦争との見方もあるが、麻生氏に近い自民党県議団の県議との関係も良好である。

 福岡県内の市長選挙においては昨年から今年にかけて福津市や八女市などで若手市長が次々誕生している。人口減少が続く豊前市の活性化には「世代交代が必要」との有権者の判断が働いたとみられる。一方の後藤氏は、出馬表明が2月ということもあり、及ばなかった。

【近藤将勝】

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