アンサーHD、25年6月期決算は減収減益 人件費高騰が響く

 14日、(株)アンサーホールディングス(本社:北九州市小倉北区、三谷俊介代表)は2025年6月期の連結決算を発表した。それによると、売上高は18億1,953万円(前期比1.8%減)、営業利益は4,844万円(同54.6%減)、経常利益は1,080万円(同83.9%減)、当期純利益は2,134万円(同70.3%減)で、減収減益となった。

 決算要因としては、主力の「売買再販事業」「賃貸管理事業」「リフォーム事業」において、それぞれの事業活動に応じた環境変化が影響した。まず、売買再販事業では、北九州市を中心に福岡市や近郊にも展開を拡大したが、物価上昇による買い控えや営業活動の進捗遅れが影響し、販売実績は計画を下回った。この結果、売上高は8億75万円(同11.9%減)、セグメント利益は2億462万円(同11.4%減)となった。

 賃貸管理事業は安定的な賃料水準を維持し、売上高は7億4,721万円(同9.8%増)と増収となったものの、人件費増加によりセグメント利益は1億6,539万円(同15.3%減)にとどまった。

 リフォーム事業は、中古住宅のリフォーム促進やイベント開催により受注を獲得し、売上高は2億6,236万円(同4.1%増)と堅調だったが、やはり人件費増が響き、セグメント利益は2,838万円(同19.4%減)となった。

 来期(26年6月期)の業績予想については、売上高26億700万円(前期比43.3%増)、営業利益8,900万円(同84.6%増)、経常利益4,300万円(同305.8%増)、当期純利益2,900万円(同36.4%増)で、増収増益を予想している。

【寺村朋輝】

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