2024年12月22日( 日 )

訪日外国人旅行者数、2016年は過去最高へ~JTBが予測

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 12月16日、(株)ジェイティービー(本社:東京都品川区、高橋広行代表取締役社長)は、2016年の旅行市場についての見通し調査の結果を発表した。同社によると、16年に日本を訪れる外国人旅行者数(ビジネス・帰省など含む)は、15年の推計より19.0%増の2,350万人になる見込みという。

 15年の訪日外国人旅行者数(推計)は、14年の1,341万人から47.3%増の1,975万人。JTBは、増加の要因のひとつに、韓国で流行したMERS(中東呼吸器症候群)により、中国や台湾の旅行者が、韓国への旅行の代替えとして日本を旅行先に選ぶ動きがあったことを挙げている。16年には同様の動きはないと予想し、アジア全体の経済が比較的フラットに推移すると予測した。

 16年の訪日外国人旅行者数の増加については、15年にクルーズ船で日本を訪れる外国人旅行者数が初めて100万人を突破し、政府も受け入れ体制の整備を進める考えであることから増加を見込んだとしている。また、円安基調により日本へ旅行しやすい環境が続く公算が高いという経済的な要因と、東京、大阪、京都を含む「ゴールデンルート」以外のエリアでの魅力的な旅行先の増加、認知度上昇による観光的な要因により、JTBは過去最高の訪日外国人旅行者数を予測したとしている。

【川元 浩明】

 

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