韓国と北朝鮮、次官級会談
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情勢の緊張と緩和を繰り返している韓国と北朝鮮は、12月11日、北朝鮮南部・開城(ケソン)工業団地で、次官級会談を開催した。韓国が行っている北朝鮮経済制裁や、南北離散家族の再会に関する懸案が協議された。韓国側はファンブギ・統一省次官、北朝鮮はチョンジョンス・祖国平和統一委員会副書記局長が代表となった。
ファンブギ氏は、「我々は確実に第一歩を踏み出し、統一への未知を開くべきだ。丁寧に協議を続けていきたい」と述べ、チョン氏は「不信と対立の障壁を壊し、道を開いていきたい。これからがスタートで関係を前進させなければならない」と話した。会談は南北・両国メディアが招致され、取材を行った。韓国側からは、離散家族の全面的な生存確認リスト、再会行事の定例化、環境分野や文化面での交流拡大を求め、北朝鮮側からは、主に、金剛山観光再開問題が提示された。金剛山観光は、2008年に韓国人女性観光客が北朝鮮兵士に銃で撃たれ死亡する事件発生から中断している。北朝鮮側は外貨獲得に向け、金剛山での観光事業の再開を望んでいるとみられる。韓国統一部のチョンジュンヒ報道官は会談について、「真摯な雰囲気で意見交換が行われた。互いの懸案について包括的に問題提起を行った」と話した。
この会談は「第1回」と銘打たれており、今後の継続的開催が見込まれている。【杉本 尚丈】
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