福岡市の「民泊」試験的導入~成果に疑問
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福岡市が実施した民泊の試験的導入で、市の募集に対し採用となった宿提供者が22件しかないことがわかった。市の担当職員によると、申請してきた宿提供者の応募件数は35件、そのうち市の示した条件を満たしたのは、24日時点で22件という。
12月8日、高島宗一郎福岡市長は、期間限定で民泊を市が公認する試験的導入の実施を発表。10日に市HPで募集を開始した。期間は12月17日~19日と26、27日の計5日間。募集は市HPで行われているのみで、他に告知などはなく、発表から実質的な募集終了日まで約2週間であった。市担当者によると、宿提供者向けと宿泊者向けに利用状況に関して質問するアンケートを実施するという。
しかしながら、今回の試験的導入で、福岡市は検証に足るデータを得られるのだろうか。市担当者は、アンケートの結果などについて十分なサンプルが集まり次第公表するという。しかし、福岡市の2013年における年間宿泊客数は539万人(市経済観光文化局調べ)であり、たったの22件では今後民泊について議論するためのデータとして、絶対的に不足しているはずだ。発表から募集に至るまでの期間、告知の方法など、反省点は多々あるように思える。
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