「人本位の経営」と「革新」の両輪で100年企業への道を邁進する|日建建設
<COMPANY INFORMATION>
日建建設(株)
代 表:金子幸生
所在地:福岡市中央区六本松3-16-33
設 立:1950年3月
資本金:5,000万円
TEL:092-731-2434
URL:https://www.nikken-co.jp/holdings
近年、建設業界は人手不足や資材高騰など厳しい環境に直面している。そうした状況下、福岡市で戦後の復興を支え、75年以上の歴史をもつ老舗ゼネコン・日建建設(株)(代表取締役:金子幸生氏)は、「人」の力を軸に革新を続けている。
【目次】
- 三代で築く 永続企業への道
創業から三代にわたり福岡の発展とともに歩み、持株会社体制への移行で100年企業を見据えた経営基盤を整える。 - 人づくりとDXで築く “強い組織力”
自主性を尊重した人材育成と高い定着率、DXによる業務効率化や働き方改革を通じて、現場力と生産性を両立させた強い組織をつくる。 - 信頼でつなぐ 共存共栄の経営
職人や協力業者を対等なパートナーと位置づけ、共存共栄の関係性を築くことで、安定した施工体制と質の高い建築サービスを実現する。 - 求人情報
三代で築く
永続企業への道
日建建設(株)は1946年10月、金子恒喜氏によって創業され、50年に法人化して以来、福岡市の発展とともに歩んできた。公営住宅や教育施設、医療・福祉施設、分譲マンション、オフィスビル、ホテルなど、地域のまちづくりを支える数多くの建築物を手がけてきた老舗ゼネコンだ。
現代表取締役・金子幸生氏は、創業者・恒喜氏、二代目・博樹氏の志を継ぐ三代目として、2003年3月、34歳で経営を引き継いだ。しかし就任当初から数々の試練に直面し、とりわけ08年のリーマン・ショックでは深刻な苦境に立たされた。それでも金子氏は「現場が動いている以上、あきらめるわけにはいかなかった」と奮起し、多くの協力者の支えと、誠実さを貫く姿勢によって危機を乗り越えることに成功した。
この経験を経て、金子氏は次世代へと続く「永続企業」への道を模索するようになった。22年10月3日には、新会社NIKKENホールディングス(株)を設立し、持株会社体制へと移行した。目的は「資本と経営の分離による業績の明確化」と「総資産の圧縮・自己資本比率の向上」である。これにより経営事項審査の評価を高め、公共工事の受注や企業信用の強化を図る狙いだ。
新体制では、NIKKENホールディングスがグループ戦略と不動産賃貸事業を担い、日建建設は建設・宅建・設計監理業に特化する体制を確立。こうして組織の役割分担を明確にし、「100年企業」への基盤を着実に整えた。
人づくりとDXで築く
“強い組織力”
日建建設は未来を見据えた戦略の中心に人材育成を置く。同社は、社員の育成にあたって自主性を尊重する方針を採っており、建築系出身でない社員も現場で学びながら独学で一級建築施工管理技士などを取得する例が増えている。また工事部で採用した社員は、一定の研修後すぐに現場に入ってもらっている。これは早く現場を経験することで、スムーズに業務の流れを把握できるという考えによるものだ。
入社後は年齢を問わず定期面談を実施し、社員のフォローアップを徹底している。その結果、近年の定着率は9割を超えている。また、休暇取得の推奨など働きやすい環境づくりにも力を入れ、成果を上げている。
金子氏が次世代幹部に求めるのは「全体を俯瞰してつなげる力」だ。経営者だけが全体像を把握するのではなく、社員1人ひとりが自社の構造や関係性を意識して行動することを期待している。そこには、個の力よりも“組織としての総合力”を重んじる姿勢が表れている。
21年に完成した新本社ビル(福岡市中央区六本松)も、働く人を中心に据えた同社の姿勢を象徴している。明るく開放的な空間は社員の意欲を高め、採用活動にも好影響を与えている。移転後は新卒・中途を問わず応募が増加し、企業ブランド向上の好循環が生まれている。
人づくりと並行して、同社はDXの推進にも積極的だ。施工管理アプリ「アンドパッド」(ANDPAD)を導入し、工事写真の管理をデジタル化。黒板印字や帳票作成を自動化し、定例会議資料の作成にも活用している。さらにiPadを現場に配備し、打ち合わせ記録を即時共有することで、残業時間の削減やワークライフバランスの改善にもつなげている。行政への書類提出もクラウド化され、業務効率は格段に向上した。
AIについても金子氏は、「活用しなければならない時代だ」と認識する一方で、「人の力があってこそ技術は活きる。まずは人間が基本を覚え、そのうえでAIを活用すべきだ」と語る。テクノロジー導入と人間力の両立―それこそが日建建設のDXの核心である。
信頼でつなぐ
共存共栄の経営
日建建設が事業を進めるうえで重んじているのは「人との関係性」だ。とりわけ、現場を支える職人や協力業者との信頼関係こそが事業の生命線だと認識している。その原点は、リーマン・ショック後や14年の消費税増税前に起きた職人不足の時期に遡る。当時、協力業者を「下請」として扱っていた結果、現場がストップする事態に直面した。金子氏は「このままではいけない」と意識を転換し、社員と膝を突き合わせて方針を見直した。そして、協力業者を「対等なパートナー」として尊重する姿勢を明確に打ち出した。
それ以降、金子氏自身が協力業者の社長と直接交流を重ね、社員の意識にも変化が生まれた。今では「日建の仕事を最優先にする」と語る協力業者が多数を占めており、双方が互いの状況を理解しながら、工期や単価について誠実に話し合う関係が築かれている。「上からでも下からでもなく、共存共栄で支え合う」──それが、同社の不変の理念となっている。また、金子氏は業界団体でも長年にわたって要職を務め、業界全体の発展のために尽力している。
設立80年、そして「100年企業」を見据え、社員・協力業者・職人の信頼関係を軸に、地域社会とともに成長を続けている。さらに「全国の大手デベロッパーとの取引に挑戦する」という目標を掲げ、社員も一丸となって新たな案件に取り組む。金子氏は「大手と仕事をすれば必ず変化を迫られる。その変化こそが成長の糧になる」と語る。
日建建設は「企業を動かすのは人」という信念のもと、「人本位の経営」と「革新」の両輪で、福岡という成長都市の未来を支える“選ばれる企業”であり続ける。
<求人情報>
日建建設(株)
業 種 :総合建設業/宅地建物取引業/建築設計・監理業務
職 種 :施工管理
勤務地 :福岡市及び近郊市町村
採用担当:井上貴司
TEL :092-731-2434
採用ページ:https://www.nikken-co.jp/recruitment/









