アイ・ケイ・ケイHD、25年10月期決算は減収減益も最終増益 2名代表制へ移行も発表
11日、アイ・ケイ・ケイホールディングス(株)(本社:佐賀県伊万里市、金子和斗志代表)は2025年10月期の連結決算を発表した。それによると、売上高は224億5,500万円(前期比3.5%減)、営業利益は18億2,000万円(同26.9%減)、経常利益は18億9,000万円(同25.1%減)、当期純利益は19億6,300万円(同15.4%増)で、減収減益ながら最終増益となった。
決算要因としては、婚礼事業において施行単価は上昇したものの、既存店の施行組数が減少したことが売上減少の主因となった。加えて、人件費や各種コストの上昇が利益を圧迫し、営業利益・経常利益は大幅な減少となった。一方で、税効果の影響により法人税などが減少したことから、最終利益は増益を確保した。
セグメント別では、婚礼事業の売上高は207億7,300万円(同5.2%減)、営業利益は16億5,400万円(同27.0%減)と減収減益となった。介護事業は売上高6億6,300万円(同4.7%増)、営業利益4,000万円(前期は営業損失)と黒字転換した。食品事業は売上高4億5,600万円(同31.7%増)と大きく伸長したが、スイーツラボ新設や人件費増加により4,000万円の営業損失を計上した。フォト事業は施行組数増加を背景に、売上高9億400万円(同34.5%増)、営業利益1億9,600万円(同19.7%増)と好調に推移した。
来期(26年10月期)の業績予想については、売上高は228億5,000万円(同1.8%増)、営業利益は12億円(同34.1%減)、経常利益は11億7,500万円(同37.9%減)、当期純利益は7億2,000万円(同63.3%減)で、増収も減益を予想している。東京第2支店、福岡第2支店の開業準備や既存店の戦略的リニューアルなど、中長期成長に向けた先行投資が利益を圧迫する見通しとしている。
なお同社は同日、代表取締役の異動が内定したことも合わせて発表した。現・代表取締役会長兼社長CEOの金子和斗志氏は代表取締役会長CEOに就き、現・取締役副社長・中嶋大祐氏が新たに代表取締役社長COOに就任する予定だ。代表取締役2名体制への移行によって、経営体制を強化し、持続的な成長と企業価値向上を図る。26年1月の定時株主総会と取締役会を経て正式決定する。
【寺村朋輝】








