70年の歩みで磨き上げたおいしさ「人」と「笑顔」を未来につなげる|しんこう
<COMPANY INFORMATION>
(株)しんこう
代 表:越野修司
所在地:北九州市小倉南区上曽根新町13-3
設 立:1954年11月
資本金:7,500万円
TEL:093-473-8123
URL:https://www.petit-shinko.co.jp
北九州で創業70年を迎える菓子メーカー(株)しんこうは、過去の苦難を乗り越えて、2030年実現を目指すお菓子のテーマパーク「スイーツヴィレッジ構想」に挑戦中。生産性改革を通じて働きがいのある職場づくりを進め、挑戦と成長を担う人材育成に力を注いでいる。
【目次】
- 創業70年の志が描くスイーツの街
創業70年の歴史とロングセラー商品、「スイーツヴィレッジ構想」による体験型観光拠点づくりと12次産業化の取り組みである。 - 人を育て、組織を強く
賃上げや休日拡充、生産性改革プロジェクト、社員持株制度などを通じて、挑戦と成長を支える働きがいのある職場づくりを進める企業である。 - まずは志と笑顔が大事 期待する人材像
経営理念に共感し、変化を楽しみながらDXや商品開発に挑戦できる人材を求め、志と笑顔、人柄を重視して次世代リーダーを育成する企業である。 - 求人情報
創業70年の志が描く
スイーツの街
(株)しんこうは、福岡県北九州市小倉南区に本社を構える創業70年の菓子メーカーだ。1950年の創業以来、「おいしさで笑顔をつくる」を経営理念に掲げて、厳選された上質な素材と「鮮度は、おいしさ」という考えに基づき、商品を製造・提供してきた。
主力の「どんど揚げ」や「小さなドーナツ」は、長きにわたり愛されるロングセラーである。近年では、国産果汁を使用した「スティックシャーベット」が、発売からわずか3年で売上高9億円規模に達する大ヒットを記録し、現在の収益を支える柱となっている。
同社は、中小菓子メーカーにありがちな卸売業者に対する価格決定権の乏しさを克服するため、直売事業に重きを置いている。2009年の「sweets shop FAVORI PLUS」、16年の和菓子店「菓匠きくたろう」といった直営店展開を通じて、自社ブランドを顧客に直接届ける仕組みを強化した。地元九州産の醤油や国産100%の小麦粉・黒糖など、こだわりの素材を使用することで、ものづくりを通じた国産素材の価値向上にも努めている。
70年の歩みの先に、しんこうが見据えるのは「お菓子を通して人を幸せにする」という変わらぬ想いだ。その想いを次の時代へつなぐかたちとして同社が推進するのが、「北九州スイーツヴィレッジ構想」である。スローガンは「お菓子のある笑顔と、豊かなライフスタイルを提案する」。約5,000坪におよぶ敷地を舞台に、子どもたちの菓子づくり体験や三世代の交流を楽しめる体験型空間を備えた、新たな観光拠点の創出を目指している。
この構想の中核を担うのが、直営店「sweets shop FAVORI PLUS」や和菓子店「菓匠きくたろう」といった人気ブランド、そして同社が提唱する「12次産業化」──従来の6次産業に「観光」「教育」「子育て支援」などの新たな価値軸を加えた独自の事業モデル―を具体化するものでもある。地域に育てられた企業として、「BIGよりGOODな会社」を合言葉に、2030年のビジョン実現へ向けて、人と地域をつなぐ未来を描いている。
人を育て、組織を強く
「BIGよりGOODな会社」を目指すうえで、しんこうが重視しているのはお菓子づくりだけでなく、「人づくり」を妥協しない企業であることだ。菓子業界の厳しい競争環境を勝ち抜き、100年先も社会に必要とされる企業を目指すために、同社は社員を最も重要な経営資源と位置付けている。
この考えに基づいて、企業として働きがいのある環境づくりを実現するために、同社では挑戦と変革を厭わない高い志をもつ人材に対して、成長を最大限にサポートする教育投資に力を入れている。社員の業務スキル向上を目的とした評価制度の導入や、次世代のリーダー・幹部の育成を目的とした外部研修への積極的な投資を実施し、挑戦と変革を促す評価制度と育成システムを確立している。とくに外部研修に社員を積極的に派遣するのは、「頑張って幹部になってほしい」という強い期待からだという。
社員が働きがいを感じられる環境づくりとしては、24年度に全社員平均4.5%の賃上げを実施し、継続的なベースアップを進めている。年間休日についても5年以内に120日達成を目標とし、ゆとりある職業生活の実現に向けて取り組みを強化している。これらの成長を支えるため、社内に「生産性改革」プロジェクトを設置し、社員自らが「稼ぐ力」を追求する仕組みを整えている。
また、投資育成会社の助言を受け、社員持株制度も導入し、社員が安心して未来を描ける体制を構築している。働きやすい環境づくりとしては、育児休業が取得しやすい環境の整備を進めるほか、コロナ禍で断念した企業内保育園の開設にも再挑戦しており、地域貢献と両立支援を見据えた取り組みを進めている。
まずは志と笑顔が大事
期待する人材像
しんこうが求める人材像について、代表取締役・越野修司氏は次のように語る。「まずは”志“と“笑顔”です。どれだけスキルがあっても、私たちの経営理念に共感できる人じゃないと、一緒に進むのは難しいんです」。
同社が重視するのは、経験や技術よりも、その人の人柄や価値観ということだ。変化の激しい菓子業界のなかで、安売り競争に巻き込まれないためには、自ら“稼ぐ力”を磨こうとする姿勢が大切だと越野氏は考える。「挑戦を恐れず、変化を楽しめる人が、これからのしんこうを動かしていくのです」(越野氏)。
また、現場の生産性向上やDXの推進など、新しい分野にも積極的に取り組むなかで、ITに強い人材の存在も欠かせないと語る。だがそれも、技術だけでは足りない。「どんなにデジタルを扱えても、最終的にお菓子を通じて“人を笑顔にする”という想いをもっていなければ意味がありません」。
越野氏の言葉の端々から、しんこうが求めるのは“できる人”ではなく、“共に成長し、笑顔を生み出す人”であることが伝わってきた。
しんこうは、こうした高い志をもつ社員が最終的に良いリーダーへと成長し、会社を牽引することを期待している。菓子メーカーとして、そして地域で育てられた企業として、「お菓子づくりと人づくりを通じて北九州から日本を元気にしていく」という使命感のもと、成長を続けている。
<求人情報>
(株)しんこう
業 種 :菓子製造卸売業
職 種 :営業職(海外)、製造職(幹部候補)、商品開発
勤務地 :本社(北九州市小倉南区)
採用担当:管理部
TEL :093-473-8317
採用ページ:https://www.petit-shinko.co.jp/recruit.html









