【2016展望】Game Changer=古賀氏の擁立へ~大久保勉参議院議員(3)
-
民主党 参議院議員 大久保 勉 氏
選挙情勢に見る新しい候補者の役割
――国会のなかで一部始終をご覧になられて、どのように感じられましたか。
大久保 衆議院でも強行採決、参議院でも強行採決ですから、「結局、数で来るなら、対抗するには選挙で勝つしかない」という思いを抱きました。安倍政権の暴走を止めるためには、次の大きな選挙、参議院選挙もしくは衆参同時選挙に、9月の熱かった思いを風化させずに結実させないといけません。
そのためには、政策も重要ですが、しっかりとした選挙戦略が必要です。(【表】参照)参議院選挙に関して、2001年は、松山政司氏(自民党)が60万1,082票で、岩本司氏(民主党)が32万8,198票、自民党から無所属になった古川忠氏が31万9,367票でした。福岡県の人口は500万人超、20歳以上の有権者が400万人弱、代替投票率が50%前後です。つまり200万票をどのように分けていくかというのが、これまでの動きでした。
次に、民主党と自由党が一緒になって新生民主党ができた段階で、私が立候補した04年は、私が84万783票、当時、自民党だった吉村剛太郎氏が63万6,406票、古川氏が25万9,285票という状況です。古川氏は、どちらかと言えば自民党系ですから、吉村氏の票数に足すと約90万。01年の時と、あまり変わっていません。
07年は、自民党が、第一次安倍政権、麻生政権でガタガタして、政権交代の機運が出てきた状態で、岩本氏が100万3,170票、松山氏が79万1,152票でした。
2010年は、自民党から大家敏志氏が立候補して77万4,618票。民主党は私が67万3,749票でしたが、この選挙では民主党の候補者は2人いました。――現福岡県議会議員の堤かなめ氏ですね。17万6,149票を獲得しています。
大久保 私と堤さんの票を足すと04年の私の獲得票数と同じ約84万になります。つまり、民主党の基礎票は84万票とみることができます。その後、民主党政権のごたごたで下野した13年の選挙では、松山氏が95万8,042票、民主党の野田国義氏が34万8,250票と大きく後退しています。
一方、民主党の比例区は、07年に20議席、10年に16議席。13年に7議席となっています。合計100万に対して20議席。84万なら16議席と完全に比例しています。100万票に対して35万票、すなわち35%となった13年は、20議席の35%、すなわち7議席になっています。
そこで私の結論は、民主党の比例区の票を伸ばすためには、どうしても選挙区の票を伸ばす必要があることです。今12人の連合組織内候補と2人の立正佼成会候補がいますが、14人の比例候補と1人の選挙区候補は、15人で戦うラグビーを例にすると「one for all,all for one」、つまり選挙区は比例区の候補のために戦うということです。そして、私の後任として立候補する予定の古賀之士(ゆきひと)さんには、「Game Changer(ゲームチェンジャー)」の役割が期待されています。(つづく)
【聞き手・構成:山下 康太、文:川元 浩明】関連記事
2024年11月20日 12:302024年11月11日 13:002024年11月1日 10:172024年11月22日 15:302024年11月21日 13:002024年11月14日 10:252024年11月18日 18:02
最近の人気記事
おすすめ記事
まちかど風景
- 優良企業を集めた求人サイト
-
Premium Search 求人を探す