商魂たくましき中国人
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インターネットでお買い物。定着したこのショッピングスタイルも、市場規模が13億人ともなれば、それなりに問題が噴出するようである。とある旅行会社の方から、以下のようなお話を聞かせてもらった。
中国最大のネットショッピングモール淘宝(タオバオ)。「見つからない宝物はない、売れない宝物はない」とされる意味を持つ同サイトには、様々な商品が集まる。なかでも人気の高い商品が日本製品とのこと。直接日本に足を伸ばすことのできない中国人消費者にとっては、まさに淘宝さまさまだろう。しかし、実際には感謝の数に負けず劣らずクレームの数も多いようである。原因は日本製品の偽物販売。画面越しでは限界のある品定め。ネットで商品を購入後、届いた現物を見て落胆する。そんな中国人消費者が後を絶たないようだ。昨年、中国の国家工商行政管理総局が行ったネット通販商品の調査結果によると、淘宝の正規品率は37%。同サイトに出品され商品の、実に60%以上が紛い物という結果となった。
こうした事態を受け、同サイトに偽日本製品を出品する側はどうしたか。何と日本の包装紙、容器の収集に動いたのである。入れ物が本物なんだから中身も正真正銘の日本製といった理屈なのだろう。当然納得いくものではないが、何とこの包装紙・容器収集を生業にする人まで出てきたというから驚きである。むろん、一番驚かされるのは、何でもビジネスにしてしまう中国人の商売魂である。
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