マルマエ、26年8月期は大幅増収増益 半導体需要拡大、営業益ほぼ倍増

 9日、(株)マルマエ(鹿児島県出水市、前田俊一代表)は2026年8月期連結決算を発表した。それによると、売上高は204億3,400万円(前期比79.2%増)、営業利益は41億3,000万円(同99.8%増)、経常利益は39億400万円(同105.5%増)、当期純利益は34億6,400万円(同157.6%増)で、大幅な増収増益となった。

 同社グループの主力市場である半導体分野では、AI用途の需要拡大を背景にロジックファウンドリや先端DRAM向けの設備投資が活発化したほか、NANDやCPU向けの設備投資も動き始めた。中国向けの設備投資も高水準で推移し、26年に入ってからは半導体製造装置市場が急速に拡大した。FPD分野でもG8、G6のOLED投資が再開し、好調に推移した。

 精密部品事業は、売上高91億1,800万円(同18.3%増)、営業利益22億8,700万円(同25.4%増)となった。半導体分野では25年12月以降、市場の拡大基調が続き、半導体製造用消耗品も過去最高水準を上回る需要となった。FPD分野でも中国向けOLED投資を背景に受注が高水準で推移した。受注増にともない材料費や外注加工費、人件費などが増加したものの、設備稼働率の上昇による原価率改善などが利益を押し上げた。

 機能材料事業は、売上高113億1,600万円(同206.4%増)、営業利益18億4,800万円(同428.5%増)と大幅な増収増益となった。同事業を手がけるKMアルミニウム(KMAC)を25年4月に連結子会社化しており、前期は5カ月分のみの連結だったことも増収率を押し上げた。

 事業別では、IT器材分野でターゲット用材料やCVD工程用材料の需要が堅調に推移。半導体装置部材では、エッチング装置用真空チャンバーの在庫調整が26年2月に進展し、その後は顧客から増産要請を受けている。増産要請は27年に向けて現状の2倍を超える規模となっており、人員増強や外注先の確保、鋳造・熱処理設備の増強を進めている。基礎素材でもHDDや電解コンデンサ向け材料が好調だった。

 27年8月期については、売上高280億円(同37.0%増)、営業利益65億円(同57.4%増)、経常利益63億円(同61.4%増)、当期純利益42億円(同21.2%増)を予想し、引き続き大幅な増収増益を見込む。半導体・半導体製造装置市場では旺盛な設備投資が続くとみており、顧客の装置メーカーからは30年以降までの成長を示す長期予測も提示されているとしている。

 また同社は、決算期末後の9月1日付で、アルバックテクノ(株)が同社出水事業所内で手がけていたアルミ表面処理事業を譲り受けた。同工場では主にマルマエ製品のアルマイト処理を行っており、事業取得により一貫生産能力を強化するとともに、半導体製造装置向けの新たな表面処理技術の開発につなげるとしている。

【寺村朋輝】

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