北九州市で「G-CITYサミット2026」開催 フィジカルAIの社会実装へ、産学官の連携を推進

 北九州市は10月30日、北九州学術研究都市 会議場で「G-CITYサミット2026」を開催する。「フィジカルAI」をメインテーマに、国内の大学・研究機関や企業、スタートアップ、行政機関の関係者らが集まり、先端技術の社会実装や新産業の創出について議論する。

 フィジカルAIとは、人工知能(AI)とロボット技術などを融合し、現実世界での作業や動作を可能にする技術。製造現場の自動化や物流、医療・介護など幅広い分野での活用が期待されている。

 北九州市は2025年2月、北九州学術研究都市を中心とする産業・研究拠点の機能強化を目指し、「G-CITY戦略」を策定した。JR折尾駅から学術研究都市、若松北海岸に至るエリアを対象に、大学の研究成果と企業の技術を結び付け、新たな産業の創出を図る構想だ。

 また、北九州市の「フィジカルAI分野における地域産業クラスター計画」は、国の地域未来戦略において、全国の自治体に先駆けて認定された。製造業が集積する地域特性や大学・研究機関の研究基盤を生かし、フィジカルAIの社会実装拠点としての機能強化を進めている。

 当日は、ツバメインダストリ(株)の吉田龍央代表取締役、岡野バルブ製造(株)の菊池勇太氏、北九州市産業経済局長・柴田泰平氏によるオープニングセッションを実施する。基調講演では、経済産業省商務情報政策局AIロボティクス室長・寺川聡氏が国のAIロボティクス戦略を説明。TELEXISTENCE inc.の佐野元紀CTOも登壇し、フィジカルAIがもたらすロボット産業の可能性について講演する。

 パネルディスカッションには、東京科学大学理事長・大竹尚登氏、東京藝術大学学長・日比野克彦氏、お茶の水女子大学学長・佐々木泰子氏らが登壇。地元からも関係者が参加し、工学・科学技術だけでなく、人文科学や芸術など異なる分野の知見を融合させる可能性を探る。

 会場では、企業や大学によるロボット関連技術の展示も行われる。汎用フィジカルAIロボットコントローラや身体の動きを計測するモーションキャプチャシステム、人工筋肉を活用した歩行アシスト装置などを紹介。2足・4脚ロボットの歩行実演や医療現場での活用を想定したヒューマノイドロボットの展示も予定している。

 サミットでは、ロボティクスに加え、GX(グリーントランスフォーメーション)、宇宙、半導体などの分野も対象とし、大学の研究成果と企業の技術を結び付ける産学官連携の可能性を探る。

【岩本願】


<INFORMATION>
G-CITYサミット2026

開催日:10月30日(金)
時 間:午前10時~午後5時
場 所:北九州学術研究都市 会議場
    (北九州市若松区ひびきの2-3)
主 催:北九州市
    (公財)北九州産業学術推進機構(FAIS)
参加費:無料
URL:https://www.city.kitakyushu.lg.jp/contents/p101_00002.html

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