2024年12月23日( 月 )

苦境乗り越え新分野でも成長目指す

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起産建設(株) 代表取締役 土屋 洋介

会社、経営者、社員の使命

起産建設(株) 土屋 洋介 代表取締役<

起産建設(株) 土屋 洋介 代表取締役

 1977年の創業以来、弊社は常に地域の皆さまに貢献できる企業を目指して、高品質の建設サービスを提供してきました。近年、社会はかつてないスピードと規模で大きく変化しています。こうした状況のなか、建物に求められるニーズも変化し、さらに多様化しています。

 弊社はお客さまが納得のいく建築物を提供することにとどまらず、その周辺環境の維持改善や現場で働く者の安全、そして社員の生活の安定を使命だと考えています。そのための私の使命は、時代の変化や顧客ニーズの変化に対応した体制をつくり上げ、苦境の時代にあっても会社として安定した利益を確保し続けることです。そして、社員には「起産建設にお願いしたら間違いない」と言ってもらえる魅力あるプロフェッショナルであってほしい。そのために、目標を持って行動することと情熱と熱意を持った行動を求め続けています。

建築請負に加え、新たに事業の柱を

 かつては、事業のすべてが建築工事でした。そのなかでもとくに、ヤマダ電機の店舗建築が大きな柱となっていました。汗を流し人脈を広げ、土地情報を駆使し、九州だけでなく、全国に実績を築きました。ヤマダ電機の出店攻勢とともに事業規模を拡大させていましたが、今では九州内での出店が落ち着いたこともあり、近年は医療法人や教育施設、戸建住宅の新築や改修などの工事が増えてきています。紹介案件を中心に、利益率重視で身の丈に合った規模の工事を選別受注しています。

 とはいえ、前期は完工高を大きく減らし、四苦八苦しましたが、不動産仲介手数料が予想以上に入り、助かりました。しかし、今期の完工高は4倍から5倍に増加するメドは立っています。次期繰り越しの工事もかなりあり、新規物件の契約も安定するようになりました。底は打ったと認識しており、経営者としては非常に勉強にもなりました。今期は営業力のあるベテランに加え、新入社員も採用し、社内体制も整ってきました。今後は建築工事の請負も当然ながら、不動産情報を活用した宅地造成や店舗開発なども積極的に行っていき、今後は売上高20~30億円規模で展開していきたいと思います。

明確な受注戦略に期待

 そのために描く今後の受注戦略ですが、弊社はヤマダ電機に鍛えられて、商業施設の建築を得意としてきました。そして、今後はヤマダ電機の新規物件こそ少なくなっていますが、改修工事を継続的に受注できています。またそのほか、商業施設の建築物件の問い合わせは多くいただいており、土地情報をもとにこの分野を掘り下げていきます。そして近年、増えてきている医療、老健施設、店舗企画などで着実に実績と信頼を築いていきます。信頼が紹介を生み、再度お客さまから依頼されるように努めていきたいと思います。そして、最後に小規模で宅地造成を行い、ハウスメーカーへ転売するなど、不動産企画事業を事業の柱に育てていこうと考えています。

 2013年からは新しく環境事業もスタートさせました。水脈の探査調査など、これまで手がけたことのない分野にも挑戦していきます。社会に貢献し、より快適な生活空間をつくることを基本に、これからも未来に向けて成長を続けていきたいと思います。(談)

※記事内容は2015年8月31日時点のもの

<COMPANY INFORMATION>
起産建設(株)
代 表:土屋 洋介
所在地:福岡市博多区吉塚4-9-31
設 立:1982年1月
資本金:8,000万円
TEL:092-624-3353

<プロフィール>
tutiya_pr土屋 洋介(つちや ようすけ)
1976年生まれ。福岡県出身。大学卒業後、99年4月に(株)イチケンに入社。その後、2004年2月、家業である起産建設(株)に入社。主に工務を担当していた。前代表の死去により、06年12月より代表取締役に就任し、現在に至る。

 

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