2024年12月26日( 木 )

金融戦線異状あり!マイナス金利で今や無政府状態

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1.黒田日銀総裁辞任の可能性は?

 今日もまた株価は値下がりしている。最低のボーダーラインは日経平均株価16,000円とみられていたが、このラインをあっさりと割って15,000円台に転落した。この調子でいけば15年度末決算で金融機関は株含み損を計上することを余儀なくされる。そうなると、融資を締めたり、貸出金利をあげる動きが始まったりするであろう。

 「黒田総裁はマイナス金利導入の反発・動揺の可能性を読めなかったのだろうか」という設問で、さまざまな声が飛び交っている。結局、安倍首相の頭のなかでは「黒田総裁は金融のことはまったく理解していないのだな」という結論に達したと識者が指摘する。「プライドが高い黒田総裁は、安倍首相から『黒田は詰まらん』と言われる前に辞任表明する」という噂まで流れ出した。さー、動向に注目しよう!!

2.借り手は強い

 「マイナス金利政策は貸出制限を生む」と言われるが、金融機関として貸したいところには貸出を強めたいのが本音である。都市銀行の担当者が不動産情報を持ってA社を訪問した。「是非、購入してください。融資を是非、我が行へ」と頼み込んだ。A社側は「購入することはOKです。ところで経営陣の個人保証はしませんよ」と条件を切りだした。担当者は「もちろん、個人保証を取るようなことはいたしません」と了解した。今や、福岡の有力中小企業でも上場会社と同様に個人保証抜きの借入パターンが増えている。

3.馬鹿な銀行OB

 上記のように、今や、銀行よりも借り手のほうが力関係で強いのである。B社に、地元銀行の行員が執行役員として出向してきた。2年ほどして、この行員は銀行を定年退職したが、それでもB社の社内会議で「わが社の方針は云々」と発言する。B社の専務が怒った。「君のわが社とはいままでいた銀行を指すようであるが、君はもう退職した身分だ。いまやB社の執行役員だろう」と叱責した。半年して、この銀行OBの男は居づらくなって退社した。虎の威を借りる時代は終わったということを知らない哀れな男の末路である。

 

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