世の中にないものをつくり、頼られる食品メーカーを目指して
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(株)博多よかろうもん本舗 代表取締役 原 恒彦
全国でも注目されるフードソリューション企業
大手コンビニチェーンの「パスタソース」、一部生協で販売される「緑色のかぼす醤油」、ダイエットジムで提供される「糖質ゼロスイーツ」、大手テーマパークのレストランで子ども向けに提供される「7大アレルゲンフリーのカレールウ」、「おせち用のスイーツ」、大手証券会社の株主に配られる「レトルトカレー」等々。定番商品の原材料および斬新なアイディア商品などを次々と生み出す食品加工メーカーの(株)博多よかろうもん本舗。ここには書けないが、世の中で話題になる商品を続々と世に出している。同社の名前は決して表には出ないが、企画とアイディアで食品業界の黒子的な存在となっている。
「世の中にないものをつくる。できないことを実現する」。チャレンジ精神旺盛な同社の原恒彦社長は、クライアントの悩みをうかがい、改善提案を行い、問題解決している。たとえば、ある飲食店から「ハンバーガーのバンズ(パン)を1個中央に切り込みを入れたかたちで、30円でつくってくれ」という依頼があったとする。大手であれば、1回あたりのロットが大量になるため、飲食店の規模にもよるが、通常は引き受けることができないだろう。しかし、同社は無理な注文であっても、真摯に受け止める。「原価にもよりますが、受けてくれる工場はあるかもしれません。薄利でも毎日出すことができれば、それなりの利益になります。決して不可能なことはありません」。
そんな原社長のもとには、さまざまな相談が舞い込む。食品だけでなく、ペットフードの依頼のほか、通販用の健康商品もある。食品業界のなかでは「原社長に相談すれば解決する」という声もよく聞かれるようになった。『フードソリューション企業』として、九州のみならず全国から注文が来ている。
日本一の『ファブレスメーカー』を目指して
原社長は大学卒業後、飲食の世界に長く携わった。地場菓子メーカー、スーパーマーケットの店長を経て、明太子業界大手の(株)やまやコミュニケーションズに入社。営業本部長、子会社の社長を歴任後、同社を起こした人物である。相談を受け、話を聞いたうえでクライアントの熱意を感じることができれば、即座にサンプルをつくり、販売提案を行う。綿密な打ち合わせにより、1つの商品をつくり上げていく。原社長が営業マンも兼任し、少数精鋭のスタッフで事業を行っている。しかし、何故少数のスタッフで回せているかといえば、同社自体は生産工場を持たないファブレスメーカーであるからだ。商品企画力だけではなく、提携工場を複数持っていることで、クライアントのニーズに合わせた商品づくりを行えるのが特徴である。しかも、受注生産は3万円から1,000万円以上と幅広く対応。単純にお金儲けを行うのではなく、協力会社も潤える環境を整えている。中小の食品業界は苦戦を強いられているが、Win-Winな環境を整備することに注力することで、各方面からの信頼も厚い。
会社名前がユニークで会社は小さいが、博多名産の明太子のように、小粒でもピリリと辛い存在である。日本一信頼される企業を目指し、原社長は今日も全国を奔走する。
※記事内容は2015年8月31日時点のもの
【業務内容】
・食品の企画・開発・製造受託・販売
・国内畜産・農産・水産の原料調達および販売
・食品業のコンサルタント業務【取り扱い品目】
レトルト加工品、真空調理品、冷凍食品、液体調味料、乾燥調味料、各種加工品(水産、農産、畜産)、ベーカリー用具材・おにぎり用具材、スイーツ各種・香辛料など<COMPANY INFORMATION>
(株)博多よかろうもん本舗
代 表:原 恒彦
所在地:福岡市博多区板付4-11-1-116
設 立:2010年11月
資本金:300万円
E-mail:info@yokaroumon.co.jp<プロフィール>
原 恒彦(はら つねひこ)
1961年7月5日、福岡県生まれ。学卒後、(株)四宮(成金饅頭)、博多ステーションフードのスーパー部門の店長を経て、99年3月、(株)やまやコミュニケーションズに入社。営業本部長を経て、08年に社内カンパニーのやまやクリエイトの社長に就任後、同社を退社。10年11月に同社を設立した。関連キーワード
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