2024年11月05日( 火 )

誇り高きシニアライフを!千葉県一の有料老人ホームを継承

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(株)アビタシオン オーナー会長 吉井 盛治

福岡における有料老人ホームの草分け

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(株)アビタシオン 吉井 盛治 オーナー会長

 有料老人ホームの草分け的存在として全国的にも有名な(株)アビタシオン。日本最大規模の居室数(379居室:定員480名)を誇る特定施設『芙蓉ミオ・ファミリアマンション』(千葉県)の運営を継承したことを2015年7月に公表した。

 同社は都心にありながら静寂な暮らしを楽しめるような都心型有料老人ホームとして、福岡でノウハウを培ってきた。社歴をたどれば、1984年に自立者を対象とした有料老人ホーム「アビタシオン博多1号館」を福岡市に開設。同館の新館を引き続き開設するなか、02年には都市基盤整備公団(現・独立行政法人都市再生機構)の都心再開発の一画に建設される高齢者施設棟の計画に着目。「都心型有料老人ホームプロジェクト」をスタートさせた。05年には、現在同社で最も人気施設となった都心型有料老人ホームの「アビタシオン浄水」を開設し、注目を集めた。

 同社の活躍の場に、関東の千葉地区が加わったのは07年のこと。「ペットを家族の一員としてともに暮らしたい」というニーズに応えてペットと暮らせる「アビタシオン千葉」を開設し、11年には住宅型有料老人ホーム「アビタシオン京成千葉中央」の開設によって、千葉での足場を固めた。福岡においてはこの1年後に社名を新陽からアビタシオンとし、福岡市内の福岡センタービルに本部を設置、次々と資本金の増資を計った。

 14年7月に資本金3億円に増資してからは、虎ノ門ヒルズに東京事務所を開設し、本格的に関東圏へ進出。これと同時に福岡市内に自社ビルを購入し、本部事務所も移転した。

医療分野を充実させ新しいサービスの提供を

 公表同日、福岡市内の新事務所に同社オーナー会長の吉井盛治氏を訪ねた。移転したばかりのビルは川沿いにあり、窓からは川面に反射した日の光が室内の真新しい白い壁を明るく照らしている。まさに、これからさらに事業を拡大させていこうという勢いに加えて、新しさを感じる。「芙蓉ミオ・ファミリア」の事業継承によって、アビタシオングループは千葉県下でナンバーワンの居室数(800室)を保有することになり、8月に入り、芙蓉商事(株)を買収した。

 継承した施設について吉井会長は、「やはり歴史がある施設ですね。創業者は看護師として戦前戦後、国内外での看護分野の確立に務められた方です。日本看護連盟の会長も歴任され、福祉医療に生涯を捧げた方だそうです。建物内には、そのような歴史が刻まれた写真などの資料も残っていました。そのような文化遺産も引き継ぎながら、私どもが築いてきた介護付き有料老人ホームとしてのノウハウを生かしつつ、さらなる飛躍を目指します」と語る。

 だが、38年の歴史を有する由緒ある施設ではあったものの、時代の変化から取り残されたような寂寥感は否めなかったという。入居者、職員共々覇気がなく、「これは自分がテコ入れして、入居者の高齢者たちに笑顔にしなくては」という思いを強くしたそうだ。

 吉井会長は人生で大切なものとして、元気であることと、金銭的に豊かであることを挙げる。グループ施設では、生活の豊かさを味わってもらえるような温泉などの設備のほか、高級料理の会、季節の催しものなどのサービスを提供している。これに加えて、入居者が元気であるよう、医療サービスの充実も目指す。新しく、学校法人・ILPお茶の水医療福祉専門学校の理事長や、医療法人・久留米南病院ほか5医療法人のオーナーを務めることとなったのも、これからのサービスに医療の充実は欠かせないとみているからだ。

 千葉で高齢者が豊かな暮らしを営めるような一大プロジェクトのプランもあるという吉井会長。福岡においても、高齢者が豊かに暮らす社会づくりを示していく所存だ。

※記事内容は2015年8月31日時点のもの

<COMPANY INFORMATION>
(株)アビタシオン
代 表:豊澤 賢士
所在地:福岡市博多区住吉3-14-11
設 立:1982年8月
資本金:3億円(授権資本10億円)
TEL:092-272-1165
URL:http://www.habitation.co.jp/

<プロフィール>
yosii_pr吉井 盛治(よしい せいじ)
1963年生まれ。学校法人・ILPお茶の水医療福祉専門学校理事長、(医)久留米南病院ほか5医療法人のオーナー(1,000床)、(株)セントベーネ代表取締役社長、他、会社役員を多数兼務。

 

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