2024年11月25日( 月 )

1日で約1.9億円!西南学院の豪華すぎる100周年記念行事(4)

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

素朴な疑問

seinan0 約1.9億円を大枠の予算とし、「次の100年へ向けての投資」という意味も込めて、同窓生など関係者の団結を深めることを目的として5月14日に行われるという西南学院の100周年記念行事(以下、『記念行事』)。NetIBでは、その内容に疑問を感じた同窓会関係者からの情報提供に基づき取材を始めた。前回は、西南学院100周年事業推進室の担当者(以下、学院担当者)や、『記念行事』の正当性を認める同窓生の意見を紹介し、金額の多寡だけで是非を論じるわけにはいかないということで一区切りとした。

 『記念行事』に関する資料を提供した同窓生関係者が感じているのは、「はたして、本当にそんなに費用がかかるものなのか」という素朴な疑問である。そして、その内容に、あまり必要性を感じないものが含まれていたことで不信感が強まったという。必要性を感じないもの、それは開催日に会場周辺に設置される広告物だ。

 一部をアップして掲載したイメージ図は、上から順番に、看板およびガードサイン、雨除けの通路に設置されるフラッグ、そして記念撮影コーナー。学院担当者に確認したところ、これらはすべて計画通り、実施されることが決まっているという。

「これらのサインが見える位置からは会場の建物が見えており、会場案内の意味を成していない。過剰な装飾と言わざるを得ず、たった1日で使い捨てるものに、これほど多額の費用をかける意味があるのか」(同窓会関係者)。観光地などでも良く見かける記念撮影用パネルは、家族連れ向けのサービスだろうか。

 「特定の業者の言いなりになっているのではないか」と、前出の同窓会関係者は心配する。一方、学院担当者は、その可能性を否定。『記念行事』の内容については、最初に学院のスタッフが作成し、その後、同窓生も参加する準備部会で協議をしたという。また、学院側が作成したアイディアに写真のイメージ図などを制作したのはプロの業者だが、その選定に関しては、学院ではなく、学院のグループ企業(株)キャンパスサポート西南が行ったとの説明がなされた。

(つづく)
【山下 康太】

 
(3)
(5)

関連記事