次世代への眼差しと経験からくるアドバイスで良き後継者を育む
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セイワパーク(株) 取締役会長 清家 謙次
任せてみることで学ぶ機会の提供を
セイワパーク(株)は、機械式立体駐車場からプレハブ自走式駐車場に至るまで、幅広く車両スペースの提供・整備に勤める地元福岡が誇る駐車場のトータルカンパニーだ。現取締役会長の清家謙次氏が39歳で独立・創業して以来、30年以上の歴史を積み重ね、都市空間のスマート化にも貢献している。
そんな同社の基盤を確固たるものにした謙次会長が、現在、強く意識しているのが『次世代の育成』だ。「(どんな組織でも)若返りは必要です。一度若い世代に自由に、前向きにやらせてみる。そしてそういったことを許せる『雰囲気づくり』をしていくことが大切だと考えております」(謙次会長)。実際、謙次会長は、同社の代表取締役社長の座を息子の清家政彦氏に託すにあたり、「任せたからには、できる限り口出しはしないと決めてました」と語る。現在、政彦社長のもと、同社は設置したパーキングエリアの管理運営・保守メンテナンスといったストックビジネスに取り組み、収益の安定化に成功している(この部門が収益の70%以上を占める)。パーキングエリアの充実という、都市環境の整理整頓。当時はほとんど手付かずだったこの分野を、自ら開拓してきた謙次会長らしい『実地教育』が功を奏したとも言える。
ここで、簡単にではあるが、謙次会長の略歴をご紹介させていただく。謙次会長は18歳で高校を卒業後、機械専門商社(株)山電へ入社。1978年、30代最後となるこの年、山電九州支店建築課課長を最後に独立した。培ってきた21年間の経験や成果を、まったく違う世界で生かそうというのだ。謙次会長は、その理由をこう語ってくれた。「独立しようと思うなら、30代までと考えます。柔軟な発想も、動き回る体力も、30代以降ではかなり厳しくなると思われるからです」。
大切なのは一期一会と目的意識
30代最後の年に、滑り込みで独立をやってのけた謙次会長。だからこそ、独立後は休みなく働き続けた。「創業当時は誰でも同じですが、金がない、客がいない、売るものがないのないない尽くし。あの頃の私の1週間は、月月火水木金金。休んでいる暇などまったくありませんでした」(謙次会長)。
それでも目標だけはしっかりと定め、常にその目標に向かって全速力で向かっていった。だからこそ、休む暇はなかったが、成果は着実に現れていった。謙次会長は「運が良かったんですよ」と謙遜するが、誰にでもできることではない。謙次会長は自身の性格を「欲どおし(欲が強い)」と語る。「欲が強いから、いろいろなものを見て回りたいし、聞いて回りたいんです」(謙次会長)。その欲の強さ、言い換えれば好奇心の強さが、駐車場という業務を選ばせた面もある。
「創業時、売るものがないというなかで、10個ほど候補は挙げておいたんですが、そのなかの『駐車場』というものにものすごく興味が湧いて、『コレでいこう!』と決めたんです。当時はほとんど誰もやっていませんでしたから、やりがいを感じたのです」(謙次会長)。
謙次会長が下した独立という決断。駐車場というサービスを開拓していく決断。だが、事業を起こし、成功に導いていくのに最も大切なのは、『出会い』であると謙次会長は最後に教えてくれた。「『応援しましょう』。そう言って下さる方々との出会いがあったからこそ、今があります」(謙次会長)。旅行を趣味とする謙次会長。現在でもさまざまな出会いを求め、福岡から日本全国、そして世界へと脚を伸ばしている。
※記事内容は2015年8月31日時点のもの
<COMPANY INFORMATION>
セイワパーク(株)
代 表:清家 政彦
所在地:福岡市博多区東比恵2-1-3
設 立:1978年2月
資本金:5,000万円
TEL:092-474-8000
URL:http://www.seiwapark.co.jp<プロフィール>
清家 謙次(せいけ けんじ)
高校卒業後、機械専門商社(株)山電へ入社。経験を積み、30代で独立。セイワパーク(株)を起ち上げる。趣味は旅行。現在でもその行動力は健在。関連キーワード
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