【提案】東亜大学学園廃校のお奨め(5)
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東亜大学留学生別科開設 提携日本語学校からは「なぜ?」の声
下関市にある東亜大学において、厳しい運営状況が明らかとなった。募集定員に対し、入学者が大きく割り込んでいる現状を打破しようと計画したのが、留学生別科の新設である。今年4月より、学内に留学生別科を新設し、海外から留学生を獲得しようと動いている。留学生別科とは、大学の一般学部に入学する前の準備コースと考えてもらってもいいだろう。主に日本語を習得させることを目的にしている。2年間ほど学んだ後、エスカレーター式に学部へ進学させることで、学生数の安定を図ることが可能である。
大学が留学生を獲得する方法のひとつに、日本語学校との提携がある。提携すれば、大学にとっては留学生を安定的に学部生として受け入れることができる。また日本語学校にとっても、卒業生の進学先を確保できる。日本語学校にとって、大学進学率は対外的にも学生募集に直結する重要な要素となることから、大学との提携は願ってもないチャンスである。
そのような関係のなか、かねてより東亜大学と提携してきた日本語学校A校は突然の留学生別科新設に驚きを隠せない。というのも、前述の別科は海外から直接、留学生を受け入れる機関であり、提携している日本語学校と競合するからである。東亜大学との提携後、A校からはこれまで10数名の留学生を送り出しているが、別科の開設については提携校でありながら、最近になるまでまったく聞かされていなかったという。提携校とは良好な関係を維持しつつ、提携先と競合になるとは知りながら、留学生別科を開設する。「何が何でも、留学生を確保したい」東亜大学の苦しい台所事情が伝わってくる。
留学生別科新設の準備は進んでおり、4月には、中国・ネパール人50名の2クラスでの開講を予定しているという。
(つづく)
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