前半戦首位ターンで勢いづくアビスパ福岡、リーグ後半の課題は
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アビスパ福岡は1日のJ2第21節FC岐阜戦に1-0で勝利し、勝ち点43(13勝4敗4分)の1位となった。同勝ち点の湘南ベルマーレを得失点差で上回った。
「1年でのJ1復帰」を掲げてスタートした2017シーズンは、ここまで非常に順調。プレイオフ圏内の6位以上はもちろん、自動昇格可能な2位以上、それどころかJ2優勝も十分射程距離に入った状態で、全42節の半分となる第21節を終えた。
今シーズンの新体制記者会見では「ウェリントン頼りからの脱却」を掲げたが、やはりほとんどの得点はウェリントンを経由している状態に変わりはない。しかし今シーズン行った積極的な補強はここまで大成功といってよい。
例えば序盤戦では鋭いカットインからチャンスを量産していたFW石津大介(期限付き移籍先のヴィッセル神戸から復帰)は、ここ数試合はベンチスタート。これは決して不調によるものではないということは、途中出場した石津が同点弾、さらにチームの顔であるMF城後寿がこれも途中出場から勝ち越しゴールを挙げた第19節名古屋戦からも明らかだ。好調な攻撃陣が切磋琢磨しながらポジションを巡って争う、いい意味での競争状態がチームにあることが見て取れる。昨シーズンリーグ戦21試合に出場したMF為田大貴が今シーズンは出場機会をほとんど得られず、ジェフユナイテッド千葉に期限付き移籍したのは攻撃陣のレベルアップを象徴的にあらわす出来事だった。課題を挙げるとすれば、ここまで主力としてチームを引っ張っているのがMF山瀬功治、DF駒野友一、FW坂田大輔らベテラン勢だということ。これから夏の暑さが厳しくなるなか、いかにうまく体調管理し、ローテーションで起用しながらJ2の長丁場を戦い抜いていくか。井原監督とチームスタッフまで含めた、チームの総合力が問われる。
夏を乗り越え秋を駆け、歓喜の冬が迎えられることを願い、リーグ後半戦に挑むアビスパを応援しよう。
【深水 央】
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