会社が倒産した時、あなたはどうする？

　５月６日、（株）アークマウントコーポレーション（本社：北九州市小倉南区、岡崎真吾代表）が事業を停止し、破産手続き申請の準備に入った。同日、本社前には困惑する社員たちの姿が見受けられた。なかには「今日初めて（事業停止について）知りました」という社員もいた。何とか社長と連絡を取ろうとする社員もいたようだが、結局連絡は付かず、状況把握はできずじまいとなった。

　ところかわって東京では、５月２日、芸能プロダクション（株）メインキャスト（本社：東京都新宿区、宮島恵里香代表）が東京地裁より破産手続きの開始決定を受けた。こちらは社員（所属タレントたち）がブログやツイッターなどのSNS（ソーシャル・ネットワーキング・サービス）を通じ、同社の公表を待たずして破産したことを告知、情報は瞬く間に拡散され、注目を集めた。さて、同社所属タレントたちはというと、「I'mフリーランスなう」、「これも何かの転機なのでは、と。ご心配お掛けしました！　元気です！笑」など、ファンに対して明るい言葉をSNSに残している。もともと「自分を商品化」し市場で戦ってきた人たちだ、ハートが強くなければやっていけないところもあるのだろう。

　ゴールデンウィーク期間中に起きた２つの倒産、その情報共有の在り方も、渦中の社員たちの反応も対照的だ。会社が倒産した時、あなたはどうする？