サンドウェッジの名手に下手はなし
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一番得意なクラブは?と、聞かれたら皆さんは何と答えますか?飛距離に自信がある方はドライバー、グリーン上の繊細なタッチが得意な人はパターと答えるでしょう。また普段から一番練習している7番アイアンという方も多いと思います。
ところが、同じ質問をプロゴルファーにするとどうなるか?おそらく8割くらいの人がサンドウェッジと答えます。もちろん理由はあります。サンドウェッジというクラブはゴルフクラブの中で一番多くのことを求められるクラブです。高いボールや低いボール、それにスピンをかけて止めるショットなどを一本のクラブで打ち分けなければいけません。またサンドウェッジの場合、フェースを極端に開いて構えたり閉じて構えたり、さらに状況によってはボールの位置も変えて打つことがあります。こんなに多くのことが求められるクラブは他にはありません。言い換えればサンドウェッジはそれだけたくさんの機能性を備えているクラブいるということです。
プロゴルファーや上級者はそのサンドウェッジの機能をフルに活用してスコアメイクに繋げています。もちろんそうなるためには相当の練習量が必要です。プロはパター以外の13本のクラブの中で、サンドウェッジの練習量が6割以上を占めているといっても言い過ぎではありません。それぐらい練習しないとサンドウェッジの特性を最大限に活かせるようにはなりません。そしてたくさん練習し自由自在に操れるようになればそのクラブは得意な一本になるというわけです。
翻ってアマチュアゴルファーの皆さんはどうでしょうか?サンドウェッジをどれくらい練習していますか?低い球や高い球、止まる球や転がす球を打ち分けることができますか?もしできないのであればサンドウェッジの持つ特性を十分に活かしきれていないことになります。サンドウェッジは難しいからバンカー以外では使わないという方も多いようです。確かにサンドウェッジはクラブの中で一番真っすぐ飛ばすのに向いていないクラブです。ロフトがあるので球は上がりやすいですが、直進性はよくありません。逆にロフトが少ないパターは球が上がりませんが、直進性に優れていますよね。
サンドウェッジの高い機能性はスコアアップにおける大きな武器になります。フワッと止まるボールを打ったり、低く飛び出してピタッと止まるボールを打ったり、たくさんのバリエーションの中からいい結果に繋がる確率が高いショットを選択できるわけですから当然ですよね。
僕の生徒さんにはなるべくアプローチの練習はサンドウェッジでやってくださいとお願いしています。アプローチはすべてサンドウェッジを使えということではありません。状況によってはピッチングウェッジや9番アイアンを使う方が寄せやすいこともあります。一番難しいサンドウェッジが打てるようになれば他のクラブはもっと簡単に打てるようになります。しっかり練習してサンドウェッジの名手になってください。サンドウェッジの名手にゴルフが下手な人はいません。
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信川 竜太 (のぶかわ りゅうた)
1971年3月27日生まれ。(株)スリーバーズ代表取締役。スポーツキャスター、DJ、MC、リポーターとしてスポーツを中心にテレビ、ラジオなどで活躍中。その一方で、ゴルフコーチとしても活動している。信川氏がゴルフの道を志したのは福大大濠高校1学年時。卒業後、フロリダ州ブロワードジュニアカレッジに入学(のち、フロリダ・リン ユニバーシティーに編入)。在学中、トーナメントでタイガー・ウッズの上位に入る結果を残した。2006年1月に(社)日本プロゴルフ協会 PGAゴルフティーチングプロの資格を取得。10年10月、福岡市東区多の津にスポーツ塾を開講した。関連キーワード
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