産廃処分場問題、嘉麻市で住民らが決起集会
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熊ヶ畑産廃訴訟原告団団長・笹尾正氏は
「四半世紀にわたっていい加減な産廃処分がなされてきた。がんばっていきたい」と決意を述べた5日、嘉麻市「生命の水を守る会」(以下、守る会)が嘉麻市内の山田市民センターで「『熊ヶ畑』産廃訴訟決起集会」を開催した。守る会は、嘉麻市内にある産業廃棄物の最終処分場が雨水を汚染して水道の原水となる地下水に流れ込んでいると指摘し、将来にわたって地域住民の環境と生命、健康が侵される可能性があると主張。最終処分場の所有会社(以下、処理業者)と許認可権を持つ県を相手取り、それぞれ訴訟を起こしている。処理業者は現在の処分場の周辺の土地も所有しており、今後、拡張がなされる予定であるとして、その阻止に向けて一致団結して立ち向かうために、決起集会を開いた。
守る会は決起集会のなかで、処理業者が安定型処分場に許可されていない品目の産業廃棄物を埋め立てる法や決まりを逸脱した会社であるとし、処理業者の操業中止、県への拡張許可取り消しを求める決議文の採択を行った。また、守る会の訴訟代理人を務める弁護団の1人、高橋謙一弁護士は「最大の目標は処分場が皆さまの未来を侵害することがないようにすること。裁判所は処分場が安全という立場をとったうえで和解案を提示したが、処分場が危険という立場をとる皆さまは『この程度の和解では手を打つことはできない』と判断した。皆さんががんばっている限り、今より悪くなることはない。大変とは思うが、戦っていこう」と述べた。
決起集会には、多くの嘉麻市民が田植えの時期という多忙な合間を縫って参加。守る会の主張に耳を傾けていた。
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弁護団の1人・高橋謙一弁護士
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決起集会には多くの嘉麻市民が集まった
【柳 茂嘉】
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