「九州を支える広域防災拠点」へ

熊本県知事　蒲島 郁夫 氏

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熊本県知事　蒲島 郁夫 氏

　今回の熊本地震では、極めて短期間のうちに、震度７というかつて経験したことのない揺れが２度も襲いました。

　熊本都市圏、阿蘇地方を中心に多数の家屋倒壊や土砂災害が発生したうえ、ライフラインの寸断により、県民の生活は一変しました。特に、阿蘇観光の玄関口である国道57号阿蘇大橋地区の大規模な斜面崩壊や国道325号阿蘇大橋の落橋、県道熊本高森線（俵山ルート）の断絶など、交通インフラが甚大な被害を受けました。本県はもとより九州全体の観光面への影響が長期化することを懸念しています。

　そのような中、隣県の福岡県からも、行政、企業、そして多くのボランティアの方々から多大なご支援いただいており、大変勇気づけられています。県民を代表して、深く感謝申し上げます。

　私は、復旧・復興の３つの原則を掲げています。まずは、被災された方々に寄り添い、「痛みの最小化」を図るとともに、単に元に戻すだけではない「創造的な復興」を進めることで、「熊本の更なる発展」を目指します。

　今回の地震で得た経験を糧として、「九州を支える広域防災拠点」としての機能を充実・強化するとともに、一日も早い熊本県の復活・再生に向けて着実に歩みを進めて参ります。

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