2024年12月26日( 木 )

九州FG~遅れていた業績予想を発表

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office20min 九州地銀(18行)のうち肥後銀行・鹿児島銀行を傘下に持つ九州FGだけが、熊本地震の影響により17年3月期の収益予想未発表だったが、精査が終わった7月27日に公表した。

 4月14日21時26分、熊本県熊本地方を震源とするマグニチュード6.5の地震が発生。その28時間後の4月16日1時25分には、1995年(平成7年)に発生した阪神・淡路大震災と同規模のマグニチュード7.0の地震に襲われた。そのため九州FGは、熊本地震による与信費用や肥後銀行の建物などの復旧費用の算定など、不確定な要素を精査するため、5月13日の決算短信発表時には、平成29年度の業績見通しと配当予想を保留していた。

 公表した内容は以下の通りとなっている。

1.経常収益について
・2017年3月期の経常収益は1,610億円を予想。前期(単体合算)の1,380億円より大幅な増加となっている。熊本地震の影響や日銀のマイナス金利政策による資金収支の悪化を、経営統合の効果により吸収した格好だ。

2.経常利益・当期純利益について
・経常利益は230億円と前期比より46億円マイナス。また、親会社に帰属する当期純利益は145億円で、前期より40億円の減額を予想している。

3.配当について
・配当については中間6円、後期6円で通期12円を予定しているが、当期純利益が予想通り達成できれば、一周年の記念配当も視野に入ることになりそうだ。

【北山 譲】

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