2024年11月13日( 水 )

小売業界が対応迫られる2020年問題

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

kutyou オゾン破壊物質のフロンの一種「HCFC」が、2020年に全廃される。「HCFC」を排出するエアコンや冷蔵庫などの生産状況が気になるが、「日本冷凍空調工業会」によると、すでに主要な商品は「HCFC」を排出しない「代替フロン」や「ノンフロン」を冷媒にする商品に切り替わっているという。現在使用中の既存設備について、同協会は「使用を制限するものではない」として、使用者に喫緊の対応を迫るものではないことを説明する。

 それでも小売業界関係者によると、一部大手量販店やチェーンスーパーは、既存店の業務用ショーケースなどを「HCSC」を排出しないタイプに早々に切り替えたという。環境問題への消費者の意識が高まるなか、対外的なイメージ低下を避けるのが主な理由だ。多くの地場小売業界での対応はこれからになる。新規導入には補助金活用や既存設備の改修・再利用が可能だが、店舗数の多い企業ほど負担は大きくなる。ほとんど話題に上がらないが、今後注目度が上がるのは必至。前述の業界関係者が指摘する通り、対応しない店舗は消費者が遠のきかねない。東京オリンピックに沸くと見られる2020年は、小売店にとって越えねばならないハードルがそびえる年にもなりそうだ。


流通情報サイトこちら >>

 流通情報サイトでは流通業界に関する情報を一括閲覧できるようにしております。

<日刊マックス流通のご案内>

 日刊マックス流通は沖縄を除く九州地区の食品スーパー、ドラッグストア、ディスカウントストアなどの小売業の情報を、土日祝日を除く毎日タイムリーに配信しています。現在、1カ月間に限り、無料で配信させていただきます。無料試読希望者は、下記のメールフォームでお申し込み下さい。

※「日刊マックス流通メルマガ」試読申し込みフォームはコチラ >>

 

関連記事