ACNが17年第1四半期の電力小売参入を発表~創業者が福岡市で講演
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今年8月に日本法人を設立した米ACN社が21日から23日までの3日間、東京、福岡、大阪の順でオープニングツアーを実施。22日、福岡市内のホテルで、同社の創業者のグレッグ・プロヴェンサーノ社長が設立経緯、経営理念、沿革などについて語った。
日本を含む世界25カ国で展開するACN。1993年、米ノースカロライナ州で設立され、MLM(マルチ・レベル・マーケティング)の手法で事業規模を拡大し、現在の年商は1,000億円規模と言われている。その大きな特長は、通信やエネルギーといった現代人の生活に欠かせないインフラを取り扱うという点にある。今のところ、日本での商材はサプリメントのみだが、今回、2017年に携帯電話、ホームセキュリティ、そして同年第1四半期中に電力の取り扱いを始めることが、同社アジアヴァイスプレジデントのダニー・ベイ氏によって発表された。
ACNは、すでに商品が普及している企業と提携し、その販売代理を行うスタイル。つまり、携帯電話の場合、日本の大手通信事業者3社が提携の対象となることが考えられる。なお今回、交渉中の事業者の名称は明かされなかった。
それでもこれまでの実績から不安よりも期待が大きい人が多いようだった。佐世保市から来たという60代男性は、「以前から存在を知っていた。日本上陸を心待ちにしていた」と語る。1千人規模の福岡会場はほぼ満杯となり、ACNの発表に歓声があがるなど、期待感の大きさが感じられた。
【山下 康太】
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